折りたたみiPhoneの量産安定化が焦点となっている。写真=FrontPageTech

Apple初の折りたたみiPhoneとされる「iPhone Ultra」の生産が、現時点では1日当たり数百台規模にとどまっていることが分かった。量産立ち上げは想定より遅れているとされ、発売初期の供給が限られる可能性がある。

9to5Macは9月4日(現地時間)、Appleの厳格な品質基準を背景に、iPhone Ultraの量産立ち上げが当初の想定より遅れていると報じた。

現在の焦点は、生産速度そのものより歩留まりの安定化にある。Appleは8月、iPhone Ultraの生産工程に追加の試験生産を1回組み込んだとされる。狙いは、設計仕様通りに量産できるかを見極めることにあったが、実際の商用生産は数週間遅れたという。

Appleが特に重視しているのは、本体表面の平坦性とヒンジの性能だ。折りたたみ端末では可動構造と外観の完成度が製品競争力を左右するため、同社はこの2項目での歩留まり改善を優先しているとみられる。

こうした状況から、発売初期の販売分は限られるとの見方が出ている。関係者の間では、足元の生産体制がiPhone Ultraの初期供給を絞り込む要因になり得るとの見方もある。

一般に、折りたたみiPhoneが計画通りの生産目標を満たすには、1日当たり数万台規模の生産が必要とされる。現在の水準は、本格量産にはなお距離があることを示している。

一方で、発売時期そのものが大幅にずれ込むとの見方は強くない。Bloombergのマーク・ガーマン氏は今週、iPhone UltraがiPhone 18 Proと同時、もしくはそれに近い時期に発売されるとの見通しを示した。

同氏は現時点で、大規模な遅延やサプライチェーン上の深刻な問題は確認されていないとも述べている。

Appleは9月9日のスペシャルイベントでiPhone Ultraを発表するとみられている。同時に発表される可能性がある製品としては、AirPods 5、Apple Watch Series 12、Apple Watch Ultra 4、iPhone 18 Proが挙がっている。

こうした中、市場の関心は発表の有無そのものより、初回出荷量と販売開始後の供給安定性に移りつつある。Appleが短期間で量産歩留まりをどこまで引き上げられるかが、今後の焦点となりそうだ。

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