ビットコインのイメージ写真=Shutterstock

ビットコインが一時8万ドルを超える中、ベテラン・トレーダーのピーター・ブラント氏が2019年に示した放物線型の上昇モデルをあらためて取り上げた。市場では、長期的な上昇トレンドがなお維持されている可能性を示す材料として受け止められている。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが6日(現地時間)に報じたところによると、ブラント氏は2019年6月に公表した象徴的なログチャートを再共有した。同氏は、ビットコインの「第4の放物線局面」の構造が現在も崩れていないとの見方を示している。

今回のチャート再掲は、ビットコインが8万ドルを上回り、8万2000ドルの強いレジスタンスを試す局面と重なった。市場では、この動きを複数年にわたる強気トレンドがなお有効であることを示すシグナルとして見る向きが出ている。

ブラント氏は2019年6月当時、ビットコインが約1万ドルで推移していた時点で、目標水準として10万ドルを提示していた。あわせてFacteur LLC名義のチャートでは、AppleやAmazon、Netflix、金といった伝統資産でも、ビットコインの循環的なパフォーマンスは再現できなかったと説明していた。過去のビットコイン相場では、各サイクルで20倍、489倍、42倍、93倍のリターンを記録したという。

足元で改めて注目を集めているのは、価格水準そのものよりチャートの形状だ。週足のログチャートでは、現在のビットコイン価格が歴史的な上昇チャネルの下限付近で推移している。ブラント氏のモデルでは、この領域を大きな蓄積局面の繰り返しと位置付けており、「第4の放物線局面」が依然として有効かどうかが焦点となっている。

また、足元の相場は2019年当時とは資金の性格が異なる点も注目されている。前回の放物線的な上昇が投機資金や個人投資家心理に大きく左右されていたのに対し、現在は機関投資家の存在感が高まっているためだ。とりわけ、現物ETFを通じた継続的な資金流入が、相場の安定を支える要因として意識されている。

もっとも、ブラント氏のモデルは、ビットコインが過去のような100倍規模のリターンを再び実現するのは難しい可能性も織り込んでいる。時価総額の拡大に伴い、上昇率は相対的に鈍化しやすくなるためだ。それでも同氏は、ログベースの上昇軌道そのものは変わっていないとみている。値動きが一直線に進まなくても、主要なサポートラインが維持される限り、放物線シナリオは生きるという見立てだ。

市場の関心は、上昇チャネル下限を維持できるかどうかに集まりつつある。主要な支持線が保たれる限り、ブラント氏の放物線シナリオはなお妥当性を持つとの見方があるほか、主要ファンドや現物ETFからの資金流入が続いている点も、今回の上昇局面が過去とは異なる資金構造の下で進んでいることを示している。

ビットコインの一段高は、短期的なレジスタンス突破だけでなく、長期チャネルを維持できるかに左右されるとの見方が強まっている。新高値更新までの道のりが直線的でなくても、下限のトレンドラインが保たれる限り、長期的な強気構造は今後も相場の基準として意識されそうだ。

キーワード

#ビットコイン #暗号資産 #現物ETF #ログチャート #ピーター・ブラント
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.