写真=SK Telecom本社(ソウル・乙支路)

SK Telecomは8月27日、Upstageや国内セキュリティ企業9社、大学、韓国情報保護産業協会(KISIA)とコンソーシアムを組成し、韓国科学技術情報通信部が進める「サイバーセキュリティ特化AIファウンデーションモデル」開発事業に申請したと発表した。サイバーセキュリティ分野に特化したAI基盤モデルを開発し、セキュリティ運用センター(SOC)の自動化につなげる考えだ。

中核を担うのは、政府の「独自AIファウンデーションモデル」事業の第2次段階評価を通過したSK TelecomとUpstageだ。SK Telecomがコンソーシアムの主幹企業として全体を統括し、Upstageとともにセキュリティ特化モデルの開発を進める。

両社は、それぞれ同事業で開発してきた「A.X K」と「Solar Open」を基盤に、セキュリティ分野に最適化したAIモデルを構築する計画だ。

開発したモデルはAIエージェントと組み合わせ、サイバー脅威の検知、分析、遮断、対応措置までの一連の業務の自動化に活用する。国内のSOCでは1日当たり最大1万件の脅威アラートが発生しており、人材不足が続く中で監視運用の負担軽減が課題となっている。

コンソーシアムにはUpstageのほか、SK Shieldus、Secui、AhnLab、IGLOO Corporation、RaonSecure、SmartM2M、AIM Intelligence、Genians、Piolinkが参加する。

各社は、セキュリティ監視やネットワーク、端末、認証の運用現場で蓄積したデータをモデル学習に活用する。開発後は実運用の現場で再検証し、性能の高度化を図る。

SK Telecomは、通信インフラを24時間体制で監視してきた運用経験も生かす。同社ではCISO組織をCEO直下に置き、社内の統合セキュリティセンターに129人の専任人員を配置している。CPO組織まで含めたセキュリティ関連人員は計149人という。

また、攻撃者の視点で脆弱性を点検するホワイトハッカー組織「Red Team」も別途運営している。SK Telecomは、国内のサイバー脅威や韓国語のセキュリティデータ、国内の規制環境を反映したセキュリティ特化AIを構築し、セキュリティ監視の自動化を広げるとともに、同分野での技術自立を高める方針だ。

学界と業界団体も開発に加わる。高麗大学と崇実大学の産学協力団は、モデルの性能と安全性を開発主体とは独立して検証するほか、セキュリティとAIの融合人材の育成も担う。KISIAは、開発成果の業界展開と在職者教育の連携を推進する。

SK TelecomのAIコンバージェンス担当、チョ・ドンヨン氏は「セキュリティ現場のデータとノウハウを国産AIに生かし、実戦型のセキュリティAI体制を構築する」とコメント。「産学研が一体となって蓄積した力を基盤に、グローバルでも競争力を持てるよう、セキュリティAIのエコシステムを広げていく」と述べた。

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