XRP(写真:Shutterstock)

XRPの大口保有者によるBinanceからの出金が急増している。1日で2億3100万XRPが引き出され、過去6カ月で最大の出金規模となった。足元では大口の流入も増えており、Binanceの内外で進む資金移動が相場の先行きを左右する材料として注目されている。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが26日(現地時間)に伝えた。CryptoQuantのアナリスト、ダークポストによると、今回の出金額は当時の時価で3億3500万ドル(約503億円)超に相当する。直近90日間の大口の純流出額は平均約4000万ドル(約60億円)で、今回は短期間に資金が大きく動いたケースだという。

この動きは、XRP価格の急騰局面と重なった。XRPの時価総額は3日間で約440億ドル(約6兆6000億円)増加し、価格は0.987ドルから一時1.70ドルまで70%超上昇した。ダークポストは、こうした出金について、取引所外の外部ウォレットへの移動を意味し、市場ですぐに売買可能な供給を減らす可能性があると指摘。大口による買い集めが足元の上昇を下支えした可能性にも言及した。

一方、市場では出金の拡大だけでなく、流入の増加も確認されている。CryptoQuantのアナリスト、アラブ・チェインは、直近30日間にBinanceへ流入したXRPの大口分が約14億5100万XRPに達し、4カ月ぶりの高水準になったと説明した。7月から8月初旬にかけては流入が減少していたが、8月中旬以降は回復基調に転じ、日次ベースの大口流入が複数回積み上がったことで30日累計を押し上げたとしている。

アラブ・チェインは、今回の流入増が単発の大型取引によるものではないとも分析する。数週間にわたって大口の活動が着実に増えた結果で、一部の大口保有者は資金を取引所外へ移す一方、別の大口はBinanceの内外でポジションを調整している可能性があるという。

一般に、取引所への流入増は売り圧力の強まりを示すシグナルと受け止められやすい。ただ、ポートフォリオの組み替えや、想定される相場変動への備えである可能性もある。これに対し、大規模な出金は取引所内で即時に売却できる供給を減らし、需給面で価格に影響を与えることがある。

こうした中、XRP市場では大口の入出金が同時に拡大する局面に入っている。ダークポストは、蓄積トレンドが続けば、XRPが比較的短期間で2ドルを試す可能性があるとみている。ただ、現時点で確認できるのは大口の資金移動が明確に活発化している点で、今後の値動きはBinanceの内外で資金がどちらに向かうかに左右されそうだ。

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