写真=Revolut

Revolutは8月26日、初のユーロ連動型ステーブルコイン「EURR」の提供を開始した。流通は子会社のDigital Assets Europe Ltdが担い、発行はルクセンブルク金融監督機関(CSSF)の監督下にあるBridge Buildingが担当する。MiCAに準拠した体制で展開する。

EURRは、ユーロに価値を連動させたステーブルコインだ。Revolutは、1ユーロとの等価維持を前提に設計したとしており、決済手段の選択肢を広げるとともに、ユーロ建て価値のオンチェーン移転に対応する狙いがある。

今回の投入は、同社の暗号資産事業拡大の一環とみられる。RevolutはEURRを初のユーロ建てステーブルコインとして位置付けており、対象ユーザーは暗号資産や外部ウォレット、対応するブロックチェーンネットワーク間で、より円滑に利用できるとしている。あわせて、承認済みユーザーがブロックチェーン基盤上でデジタルユーロを送受信できる点も訴求している。

規制対応の枠組みも明確にした。EURRの提供主体となるDigital Assets Europe Ltdは、キプロス証券取引委員会(CySEC)の監督下で、MiCA基準に基づく暗号資産サービスプロバイダーとして規制を受ける。一方、実際の発行を担うBridge Buildingは、CSSFの監督下にあり、電子マネー機関でもある。

ブロックチェーンメディアのU.Todayは26日、今回の動きについて、Revolutが自社ステーブルコインを手がけるフィンテック企業の一角に加わったと伝えた。

市場では、ユーロ建てステーブルコインを巡る競争が一段と活発化する可能性がある。拡大が続くステーブルコイン市場で、Revolutの参入は、暗号資産エコシステムと伝統金融の接点を広げる動きとして注目されそうだ。

また、今回の提供開始は、ステーブルコイン市場で規制順守の重要性が一段と高まっている流れとも重なる。Revolutは、流通を担う法人がMiCAの規制下にあり、発行体も電子マネー機関としての地位を備える体制を整えた。今後は、対応ネットワークの拡大や利用者のアクセス性、欧州の規制環境下での安定運用が普及のカギを握る。

同社はXでも、「Revolutアプリで初のユーロ建てステーブルコイン『EURR』の提供を順次開始する」と案内した。

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