Bitcoinの急騰を受け、サトシ・ナカモトが保有していると推定されるBitcoinの時価評価額が短期間で約150億ドル(約2兆2500億円)膨らんだ。あわせて、14.2年間動きのなかった40BTCの移動も確認され、市場の関心を集めている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、Bitcoinは反発基調を維持し、17日の安値6万2679ドルから24日には一時8万1265ドルまで上昇した。
サトシ・ナカモトはBitcoin創成期に大量のBitcoinを採掘したとされる。ブロックチェーン分析会社Arkham Intelligenceが追跡するサトシ関連アドレスは約2万2000件に上り、保有量は計109万6000BTCと推定されている。
実際の保有量は確認されていないものの、Bitcoin価格が7万8280ドルだった時点で、これらアドレスの評価額は858億2000万ドルと集計された。急騰前の約710億ドルから、およそ150億ドル増えた計算になる。
さらに、Bitcoinが8万1000ドルを超えた前日には、評価額は870億ドルまで上昇した。
これらの保有分は、採掘後に移動した形跡がないとされる。このためサトシ・ナカモトは、単一主体としては世界最大級のBitcoin保有者候補とみなされている。
市場の注目は価格上昇だけではない。ここ数週間、サトシ・ナカモトがコミュニティーで最後に活動していた時期に近い時期に生成された長期休眠ウォレットが動き始めているためだ。
直近では、2012年5月28日に受領して以降、14.2年間動きのなかった40BTCが移動した。分析会社Galaxy Researchによると、この移動はブロック964127で確認された。
受取先はドイツの暗号資産カストディ企業Boerse Stuttgart Digitalと確認された一方、送信元はデータベース上で特定されなかった。
この40BTCは取得当時、1BTC当たり5ドル(約750円)換算で合計200ドル(約3万円)程度の価値にとどまっていた。しかし、移動時点では約314万ドル(約4億7100万円)規模に膨らんだ。
Galaxy Researchは、実現利益を316万ドル(約4億7400万円)、収益率を153万5911%と推計している。
長期休眠ウォレットの移動が、直ちに売り圧力の拡大につながると断定することはできない。ただ、Bitcoin価格が急伸する局面で初期保有分の一部が実際に動いたことは、市場が引き続き注視すべき材料といえそうだ。
とりわけ、サトシ・ナカモトの推定保有分のような動きのない大口保有の評価額が急速に拡大するなか、長期休眠ウォレットの動向は今後も価格推移とあわせて注目を集める可能性が高い。