XRPが直近1週間で大きく上昇した一方、ビットコインと比べた長期パフォーマンスではなお見劣りしている。ブロックチェーンメディアのDecryptoが26日、こうした市場の見方を報じた。
XRPは足元で1ドルを下回る水準から1.70ドルまで急伸した後、1.43ドル前後まで反落した。ただ、XRP/BTCでみると長期的な弱さは続いている。
短期の値動きに限れば、今回の反発は大きい。XRPは先週、0.978ドル前後から1.70ドルまで上昇し、一時は72%超の上昇率を記録した。その後に調整したものの、7日ベースでは約43%高となった。同じ期間にビットコインも6万2000ドルから8万1000ドルへ上昇し、上昇率は約22%だった。
もっとも、市場の関心は絶対的な価格水準よりも、ビットコインに対する相対パフォーマンスに向かっている。ビットコイン支持派の解説者アダム・リビングストンは、XRPが現在1.43ドル前後と、2018年1月6日に付けた3.02ドルをなお下回っていると指摘した。一方、ビットコインは同日時点の約1万7000ドルから現在約7万8401ドルへ上昇しており、同期間で約361%上昇した計算になる。
リビングストンはXへの投稿で「すべてはビットコインに対して最終的にゼロに向かう」と主張した。XRP/BTCが88.2%下落したことを挙げ、足元で反発しても対ビットコインでは劣勢が鮮明だと強調した。
こうした比較は、暗号資産市場における機会費用の議論にも波及している。Xの利用者アレクサンダー・メイソン・オールデンは、XRPが実際にゼロにならなくても、ビットコインを下回る運用成績にとどまる可能性があると指摘した。ビットコインがより速いペースで複利的に資産価値を伸ばす局面が長引けば、他の資産を保有する機会費用も膨らみ得るとの見方を示した。
市場では批判的な見方も出ている。ビットコイン解説者のMicro2Macroは、XRPの値動きとRippleの事業モデルの結び付きを問題視し、詐欺だと非難した。一方で、相場観が一方向に傾いているわけではない。
長年ビットコインを論じてきたダビンチ・ジェレミは、XRPに批判的な立場で知られる一方、過去には上昇余地に言及したこともある。2025年1月にXRPが3.13ドル前後で取引されていた際には、今回のサイクルで20〜24ドルに達する可能性があると予想した。ただし、ジェレミはXRPを短期の取引機会と長期の投資対象に分けて捉えている。銀行・金融システムとの結び付きを批判し、長期保有に適した資産ではないとの立場は維持した。
今回の急騰によって、XRPの短期的なボラティリティの大きさは改めて示された。ただ、長期の投資成果をビットコインと比較すると評価は分かれる。短期では大幅な上昇余地を示した一方、長期では対ビットコインの相対リターンの弱さも改めて意識される展開となっている。