Amazon Web Services(AWS)、Microsoft、Google Cloudのクラウド大手3社が、そろって市場予想を上回る成長を示した。AIインフラ投資の過熱を懸念する見方がある中でも、各社は需要の強さを背景に、設備投資を維持・拡大する姿勢を打ち出している。
AWSの第2四半期売上高は422億3000万ドルで、2021年以降で最も高い成長率となった。前年同期比37%増となり、市場予想の405億4000万ドルを上回った。
前四半期の28%増から伸びが加速した格好だ。Amazonによると、AWSのAI事業とチップ事業はいずれも年率換算売上高が250億ドルを超え、両部門とも前年から2倍超に拡大した。
収益面でもAWSは好調だった。第2四半期の営業利益は166億2000万ドルと、市場予想の136億2000万ドルを大きく上回った。営業利益率は36.8%。Amazon全体の営業利益に占めるAWSの割合は約61%に達した。
アンディ・ジャシーCEOは決算説明会で、2026年の資本支出が2200億ドルに達する見通しを示した。Amazonは2月時点で今年の資本支出を2000億ドルと見込んでおり、4月時点でも同水準を維持していた。
ジャシーCEOは、メモリ価格の上昇が資本支出見通しを押し上げた要因の一つだと説明。そのうえで、需要の伸びに供給が追いついておらず、2026年の需要をすべて満たすのは難しいとの見方を示した。こうした状況は2027年も続くとの認識も示している。
Microsoftも、6月に終了した2026会計年度第4四半期にAzureが43%成長となり、前四半期の40%を上回った。市場予想も上回っており、2026会計年度のAzureの年間売上高は初めて1000億ドルを突破した。
あわせてMicrosoftは、今年の資本支出ガイダンスを従来水準で維持する方針も示した。
Google Cloudの第2四半期売上高は248億ドルで、前年同期比82%増だった。営業利益は88億ドルと前年の3倍超に拡大し、営業利益率は35.6%に上昇した。
Alphabetのスンダー・ピチャイCEOは、Fortune 100企業の90%がGemini Enterpriseを利用していると説明した。Geminiモデルへの需要が、開発者や企業顧客全体でのトークン利用増につながっており、供給不足が続く中でも導入と成長のペースは速いと強調した。
さらに、Google Cloudの新規顧客獲得ペースは前年の2倍超に加速し、既存顧客の利用量も契約量を50%以上上回っていると述べた。Google Cloud Marketplaceの取引量は前年の7倍超に増えたという。
Alphabetは、AIインフラとデータセンター需要の拡大を理由に、今年の年間設備投資(CAPEX)見通しを従来の1800億〜1900億ドルから、1950億〜2050億ドルへ引き上げた。