ゲーミング用途に最適化したOLED製品群。写真=Samsung Display

Samsung Displayは14日、2K解像度と165Hzの高リフレッシュレートを両立した6.9型スマートフォン向けOLEDを世界で初めて開発したと発表した。vivoのプレミアムブランドiQOOが9月に発売予定の「iQOO 16」に供給する。

新製品はゲーミングスマートフォン向けのOLEDパネル。従来、165Hz対応のゲーミング向けOLEDは1.5K級の解像度にとどまる製品が中心だったが、今回は165Hzを維持したまま2K化を実現した。あわせて消費電力を約30%削減し、高輝度モード時の画面輝度は最大2800ニトに達するという。

高解像度化と高リフレッシュレート化を同時に進めると、処理する画素量が増え、駆動回路の負荷も高まる。このため、輝度と電力効率を両立する難度が上がる。2K解像度で165Hz駆動を実現するには、約6ミリ秒ごとに画面を書き換える必要があり、多数の画素を高速かつ精密に駆動する技術が求められる。

Samsung Displayはこうした課題に対応するため、駆動、発光、画質の各技術を改良した。画素信号配線の厚みを従来比10%増やして電流抵抗を下げ、充電速度を高めたほか、各画素を制御するディスプレイ駆動チップには22nmプロセスを採用し、従来の28nmプロセス比で演算時の消費電力を30%低減した。

さらに、偏光板を不要とするOLED技術「LEAD」と最新の有機材料を組み合わせて輝度を引き上げた。加えて、3年間蓄積してきたAIベースの画質最適化技術を適用し、画質に加え、輝度や色の均一性も確保したとしている。

同社によると、このOLEDは最近発売された165Hz対応製品の中でも最高水準の解像度を備えながら、画面の消費電力を業界最低水準まで抑えた。ピーク輝度はOPR 1%基準で1万ニトに達し、これも業界最高水準だという。

商品企画チーム長(副社長)のイ・ホジュン氏は「高解像度、高リフレッシュレートに加え、高輝度と電力効率を同時に実現するため、世界最高水準のOLED技術を結集した」とコメントした。その上で、「高速な画面切り替えや長時間プレイが求められる高負荷ゲームに最適化したSamsung OLEDの差別化競争力を基盤に、今後もプレミアムスマートフォン市場で技術リーダーシップを強化していく」と述べた。

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