Alphabetが2026年の資本支出見通しを引き上げたことを受け、AIインフラへの巨額投資に対する市場の見方が変わり始めている。株価は7%下落し、今週決算発表を控えるAmazon、Microsoft、Metaについても、資本支出の水準とその回収力が改めて問われる展開となっている。CNBCが28日に報じた。
これまで市場は、AIインフラ投資の拡大を成長加速のシグナルとして好意的に受け止めてきた。ただ足元では、収益化の不確実性に加え、キャッシュ流出や財務負担の増大にも関心が移っている。
Alphabetは第2四半期決算にあわせ、2026年の資本支出見通し上限を2050億ドルに引き上げた。AI需要への対応に向け、データセンター拡張を急いだことが背景という。この発表を受け、24日の取引でAlphabet株は7%下落し、Amazon、Meta、Microsoftの株価も連れ安となった。
市場の焦点は、他の大手テック各社も資本支出をさらに積み増すのかどうかに移っている。MicrosoftとMetaは30日の取引終了後、Amazonは31日に決算を発表する予定だ。Evercore ISIのマーク・マハニー氏は、Alphabetの資本支出拡大によって、AmazonとMicrosoftも同様の判断を示す可能性が高まったとみている。
Microsoftは4月、年間の資本支出とファイナンスリースを合わせて1900億ドルとする見通しを示した。このうち250億ドルは、AIチップ需要の拡大でメモリの需給が逼迫し、部材価格が上昇した影響を織り込んだものだ。
Amazonに対する市場予想も切り上がっている。Alphabetの決算発表後、Amazonの資本支出予想は約20億ドル上積みされ、2074億ドルとなった。Amazonは2月に2026年の資本支出ガイダンスとして2000億ドルを示し、4月時点でもこれを維持している。市場では、AI投資、自社開発チップ、立ち上げ期にある衛星インターネット事業、メモリ価格の上昇などを踏まえ、上方修正の可能性が意識されている。
一方で、財務面の負担は重くなっている。Amazonの長期負債は、昨年12月31日から今年3月31日までの間に81%増え、1190億ドルとなった。Alphabetの長期負債も2026年上半期に111%増の980億ドルに達し、第2四半期のキャッシュフローは初めてマイナスに転じた。Amazonのフリーキャッシュフローも第1四半期に赤字へ転落し、通期でも赤字が見込まれている。
ただ、こうした動きは需要鈍化を示すものではない。Google Cloudの第2四半期の成長率は82%と、少なくとも2020年以降で最も高い伸びを記録した。AWSの第1四半期売上高成長率は28%で、第2四半期は約32%が見込まれている。MicrosoftのAzureおよびその他クラウドサービスの第1四半期成長率は40%、第2四半期予想は39%だ。
Metaも4月、2026年の資本支出が1389億ドルとなり、最大1450億ドルに達する可能性があると発表した。あわせて、外部販売向けの計算資源の提供も検討している。