Coinbaseが約30分の間に、シバイヌ(SHIB)約1兆1632億個を3回に分けて移動したことが分かった。大口のオンチェーン移動ではあるものの、市場での売却を直接示す動きではなく、取引所内部のウォレット再配置との見方が強い。
ブロックチェーンメディアDecryptが23日(現地時間)に報じたところによると、オンチェーンデータ企業のArkham Intelligenceは、CoinbaseがSHIB1兆1632億1329万9134個を新設の3ウォレットに分散して移動したことを確認した。
送信元はいずれもCoinbase Prime Custodyのウォレットだった。最初の取引では、ウォレットアドレス「0x674」から2421億3275万3815個が新たなウォレットへ移動。続いて、アドレス「0x937」から3480億8054万5216個が別の新規ウォレットに送られた。
最大の取引は約5730億個規模で、アドレス「0xa59」から移動された。ブロックチェーン分析家は、実行時点や取引パターンを踏まえ、この送金についてもCoinbase内部の資産移動とみている。
3件の取引はいずれも約30分以内に完了した。ただ、今回の移動を市場での買いや売りを示す取引とみるのは難しいという。移動先はいずれもCoinbase管理下の新規ウォレットと推定されており、記事執筆時点では、その後の追加移動や外部への送金は確認されていない。Decryptは、顧客注文に伴う売買ではなく、取引所の運用上のウォレット再配置と伝えた。
大手取引所やカストディ企業が、セキュリティ強化や流動性管理、運用効率の向上を目的に、デジタル資産を複数の新規ウォレットへ分散保管するケースは珍しくない。
今回の動きも、こうした目的に沿った内部ウォレットの再配置とみられる。最近では、BinanceがSHIB約4000億個を内部ウォレット間で移動した事例とも類似するとの見方がある。この際も大口移動が観測されたが、最終的には取引所運用に伴う内部再配置と受け止められた。
一方、SHIBは暗号資産の時価総額ランキングで30位に迫っている。現在の時価総額は約24億9000万ドルで、ランキング31位。30位のテザーゴールド(XAUT)は約25億2000万ドルで、その差は大きくない。
市場では、今回の大規模なオンチェーン移動は売りシグナルというより、取引所の運用上の措置として受け止められている。今後は、実際の入出金動向や市場の取引量に変化が出るかが注目点となる。