ビットコイン 写真=Shutterstock

ビットコインが年初来高値の更新をうかがう中、6万2000ドル台に大規模な取引集積が形成され、下値支持が強まっているとの見方が浮上している。オンチェーン分析では、6万5500ドルを上回る水準に目立った抵抗帯は少なく、84,569ドル近辺まで供給の空白が広がっているという。

ブロックチェーンメディアのU.Todayは23日、注目点としてネットワーク内部の需給構造の変化を挙げた。UTXO実現価格分布(URPD)によると、この価格帯では供給が吸収され、実際の取得価格に裏付けられた強い下値支持が形成されたとしている。

取引が集中したのは61,840〜63,111ドルのレンジだ。分析では、現物ETFを含む大口投資家がこの水準で継続的に買いを入れ、市場に残っていた売り流動性も吸収されたとみている。

その結果、この価格帯では130万BTCを超える取引が積み上がった。7月の相場がこの水準で下げ止まっただけでなく、その後の売り圧力も吸収する支持帯として機能し、6万2000ドル近辺が新たな上昇局面の起点になったという見方だ。

市場で注目されているのは、6万5500ドル超に明確なテクニカル上の抵抗が乏しい点だ。アナリストのアリ・マルティネス氏は、現値から84,569ドルまで主要なコイン集中帯が見当たらない「供給の空白」があると分析した。

これは、新たな需要が流入した場合、大きな売り圧力にぶつからず価格が上昇しやすい可能性を示す。実際、上値で有力な売り圧力として意識されているのは84,569ドル近辺にある58万2000BTCで、それまでは大きな抵抗帯が確認されていないとしている。

需給が一方向に傾けば、上昇の勢いが一段と強まる可能性もある。ただ、短期的な値動きは外部要因の影響も受けやすい。7月28〜29日に予定される米連邦準備制度理事会(FRB)の会合を前に、市場全体は比較的落ち着いた推移となっており、地政学リスクも引き続き意識されている。

市場の一部では、こうした要因は短期的な変動を一時的に抑えているにすぎず、相場全体の需給構造そのものは大きく変えていないとの見方も出ている。資金フローの面では、下値の流動性の相当部分がすでに取り込まれたことが強調されている。

6万2000ドル台では100万BTC超の累積出来高が下値を支える構図となっており、追加需要が入れば価格が上方向に速く動く可能性があるという。市場では、ビットコインが実際にブレイクアウト局面に入るかどうか、そして84,569ドル近辺で最初の大口の売り圧力に直面するかが次の焦点になっている。

今回の分析は、単なるチャート上の支持線ではなく、実際に取引が集中した価格帯に基づいている点に意味があるとされる。多くの投資家の取得単価が6万2000ドル近辺に集まっているため、相場が再調整しても、この水準では売りより買い支えが優勢になりやすいという見方だ。

もっとも、供給の空白が直ちに8万ドル台への上昇を保証するわけではない。FRBの金融政策を巡るシグナル、現物ETFの資金流入動向、デリバティブ市場のレバレッジ水準次第では、短期的に売り圧力が再び強まる可能性もある。

市場ではまず、6万5500ドルを明確に上回って推移できるかどうかが、抵抗帯の薄さが実際の上昇トレンドにつながるかを見極める最初の分岐点になるとみられている。

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