KAISTは7月24日、NVIDIAとソウルのキム・ジェチョルAI大学院キャンパスに「NVIDIA-KAIST AI共同研究所」を設立し、韓国語や産業分野に最適化したエージェント型AIの共同研究を進めると発表した。投資規模は総額3億ドル(約450億円)を見込む。
新設する研究所は、韓国語と韓国の産業環境に対応したエージェント型AIモデルやAIエージェントシステムの開発拠点となる。推論や計画立案の能力を備えた次世代AIのほか、複数のAIエージェントが連携・検証する技術も研究対象に据える。
共同研究では、NVIDIAのフルスタックAI技術やオープンモデル「NVIDIA Nemotron」、韓国のNVIDIAクラウドパートナーが持つコンピューティング基盤と、KAISTの研究力を組み合わせる。研究所に参加する研究者は、これらのパートナーを通じて最新のNVIDIA AIコンピューティング基盤を利用できる。
共同研究には今後、総額3億ドルを投じる計画だ。初期5年間は毎年5000万ドル(約75億円)相当のAIコンピューティング資源を提供する。
研究所では毎年、少なくとも10人のKAIST研究者を支援する。対象者にはNVIDIAでのインターンシップ機会を提供するほか、NVIDIAは韓国の優秀なAI研究者を正式な研究職として採用する方針も示した。
KAISTとNVIDIAは、研究成果を学術分野にとどめず、企業や公共機関、国家AIシステムにも適用できる体制を整える考えだ。韓国語と産業現場を反映したAI基盤技術を確保し、AI分野の技術主権と産業競争力の強化につなげる狙いがあるとしている。
共同研究所長には、来月キム・ジェチョルAI大学院に着任予定のNVIDIAの博士が就く。研究の方向性を定めるとともに、KAIST研究陣とNVIDIAのグローバル研究組織による共同研究を統括する。
KAIST総長は「世界最高水準のAI研究力と最先端のAIインフラを結び付ける戦略的パートナーシップの出発点になる」とした上で、「韓国を代表するグローバルAI研究拠点を築き、次世代AIの基盤技術の確保と世界水準の人材育成を主導していく」と述べた。