写真=AWS

AWSは7月3日、Imperial College LondonとImperial College Healthcare NHS Trustが共同で進める「フレミング・イニシアチブ(Fleming Initiative)」に対し、薬剤耐性(AMR)対策に向けたグローバル・インテリジェンス基盤の構築を支援すると発表した。

AWSは、最大で数百万ポンド規模のクラウドとAI技術、ならびに技術支援を提供する。世界各地に分散するデータと、研究者、臨床医、公衆衛生分野の関係者をつなぎ、AMRへの国際的な対応力の強化につなげる狙いだ。

AMRは、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫などの微生物が変異し、治療薬が効きにくくなる、あるいは効かなくなる現象を指す。世界の公衆衛生が直面する深刻な課題の一つとされ、2025~2050年に約3900万人に達するとの予測もある。

一方で、監視体制の分散や研究の断片化に加え、医療、検査室、地域社会にまたがる統合データへのアクセスが限られていることが、対応の遅れにつながっているという。

フレミング・イニシアチブは、AWSの生成AIとクラウドサービスを活用し、化合物ライブラリーや監視シグナルを含む世界各地のAMRデータセットを統合するグローバル・インテリジェンス基盤を構築する。これまで見えにくかった知見を引き出し、世界のAMR研究と新たな発見の加速を目指す。

フレミング・イニシアチブのディレクター、アリソン・ホームズ氏は「薬剤耐性は、単一の機関や国、データセットだけで解決できる課題ではない。AWSの支援によって、これまで実現が難しかった形で専門性、データ、技術を結び付けることが可能になる」とコメントした。

その上で「より緊密につながり、利用しやすいデータ・エコシステムを整えることで、研究者や公衆衛生分野のリーダーがより効果的に連携し、迅速に対応し、AMR危機に見合ったスピードと規模で新たな知見を生み出せる」と強調した。

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