Strategy株(NASDAQ: MSTR)を巡る市場の関心が一段と高まっている。マイケル・セイラー氏は2日(現地時間)、MSTRのデリバティブ未決済建玉が時価総額の71.9%に達したことを示すチャートをSNSに投稿し、「最も興味深い株」はMSTRだとアピールした。
ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、セイラー氏が示したデータでは、MSTRはTesla、Meta、Microsoft、NVIDIA、Amazon、Google、Appleを上回る水準の市場関心を集めているという。
セイラー氏はSNSで、「今、最も興味深い株は何か」と問いかけたうえで、MSTRのティッカーを提示した。背景には、Strategyが従来型のソフトウェア企業という枠を超え、Bitcoinの値動きに連動する投資対象として見られていることがある。
同社株は足元で、事業の成長性そのものよりも、株式オプションや先物を通じてBitcoinのボラティリティを取り込む手段として売買される傾向が強い。この構図が、MSTRの未決済建玉を大型ハイテク株以上の水準へ押し上げたとみられる。
もっとも、高い注目度は裏を返せば脆弱さの表れでもある。Strategyは財務諸表上、84万7363BTCを保有しており、Bitcoinの総供給量のおよそ4%に相当する。平均取得単価は7万5646ドルだ。
Bitcoin価格が6万1000ドル前後にとどまるなか、同社の含み損は117億ドルを超えるという。MSTR株も、保有するBitcoinポートフォリオ価値を約30%下回る水準で取引されている。
資本構成への懸念も残る。Strategyが発行した優先株の下落が重荷となっており、STRDは額面100ドルに対して約63ドル相当、STRKも89ドル前後で推移している。
こうした状況から、市場が注目しているのはStrategyの本業というより、Bitcoin価格と同社の資本構成に連動する値動きだといえる。セイラー氏はMSTRを「最も興味深い株」と位置付けるが、その関心の中心には取引の過熱と、それに伴う下落リスクの拡大がある。
今後の焦点は、Bitcoin価格が回復に向かうかどうかと、デリバティブ市場の過熱が続くかに移る。市場の関心が高まるほど短期的な値動きは荒くなりやすく、Bitcoin価格が平均取得単価を下回った状態が続けば、投資家の視線は成長期待より財務負担へと向かう可能性がある。