ビットコイン 写真=Shutterstock

ビットコインが6万2000ドル台を回復し、主要暗号資産がそろって反発した。米金利見通しを巡る発言や、予想を下回った米雇用指標を受けて相場が切り返し、ショートポジションの清算が膨らんだ。

2日付の暗号資産メディアDecryptoによると、過去24時間の暗号資産市場における清算額は6億200万ドル(約930億円)に急増した。このうちショートポジションの清算は4億ドル(約600億円)を占めた。

ビットコインは同日、一時6万2078ドルまで上昇し、約1週間ぶりに6万2000ドル台を回復した。週初めには5万8000ドルを割り込み、21カ月ぶりの安値を付けていたが、その後は急速に値を戻した。足元では6万1808ドル前後で推移し、24時間で約3%、直近1週間で約4%上昇している。

主要アルトコインも上昇した。EthereumとSolanaはそれぞれ約5%高の1701ドル(約25万650円)、81ドル(約1万2150円)近辺で推移した。なかでもSolanaは直近1週間で22%超上昇し、時価総額上位10銘柄の中で最大の上昇率となった。XRPも3%超上昇し、1.09ドル(約164円)を付けた。

銘柄別の清算額ではEthereumがBitcoinをわずかに上回った。Coinglassの集計によると、Ethereumの清算額は1億8700万ドル(約281億円)で、Bitcoinの1億8400万ドル(約276億円)を上回った。市場全体ではショートポジションの清算が大半を占め、下落を見込んでいた投資家の買い戻しが相場上昇を後押しした格好だ。

今回の反発は、1日に出た米連邦準備制度理事会(FRB)を巡る発言の後に強まった。ケビン・ウォッシュ氏は、今年後半の追加利上げの有無について明確な言及を避けた。金利先物市場では、9月会合での据え置きと利上げの可能性がほぼ拮抗している。

一方、CME FedWatchでは、10月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合までに利上げが実施される確率を64%とみている。

同日公表された6月の米雇用指標も市場心理に影響した。米労働省労働統計局によると、6月の新規雇用者数は5万7000人と、市場予想の11万5000人を大きく下回った。5月分の数値も12万9000人に修正された。

こうしたマクロ材料を受け、市場では金利見通しの織り込みが改めて進んだ。ビットコインが短期的な安値圏から反発するなか、ショートポジションの清算が積み上がり、上昇の勢いが強まった。

Decryptoは、Ethereumの清算額がBitcoinを上回った点も、この日のデリバティブ市場の特徴だったと伝えている。

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