Shiba Inuは6月、価格が24%下落し、2026年で最も厳しい月間パフォーマンスとなった。月中には時価総額順位で30位圏を割り込んだものの、月末にかけて持ち直し、足元では29位に復帰している。7月相場は過去の実績にばらつきがあり、反発が続くかどうかはなお見通しにくい。
ブロックチェーン専門メディアのThe Crypto Basicが1日(現地時間)に報じたところによると、今回の下落率はShiba Inuの6月として過去2番目の大きさだった。
Shiba Inuは2024年6月にも32%下落しており、今年6月も強い売り圧力にさらされた。価格は0.0000041ドルを割り込み、5年ぶりの安値水準を付けたほか、時価総額順位でも30位圏外に後退した。レバレッジポジションの清算も相次ぎ、投資家心理は大きく悪化した。
もっとも、月末にかけては一部で持ち直しの動きもみられた。価格は再び0.0000042ドルを上回り、時価総額も回復。現在の時価総額は24億8000万ドル(約3720億円)で、暗号資産の時価総額順位で29位につけている。
7月の値動きは、過去の推移をみても方向感が定まらない。2021年7月は28.5%下落した一方、2022年7月は13.4%、2023年7月は11.8%上昇した。続く2024年7月は7.74%下落し、2025年7月は8.92%上昇した。本稿執筆時点で、7月初日の騰落率は0.77%のプラスとなっている。
月間リターンの統計でも、7月相場の方向感ははっきりしない。CryptoRankの集計によると、7月の平均リターンはマイナス0.18%だった。一方、中央値は4.85%で、年ごとの実績は上昇と下落が交錯している。
足元の値動きはなお弱い。Shiba Inuは0.000004210ドルで取引されており、直近30日では22.13%下落した。日次の出来高は2.55%増の6287万ドル(約94億円)だった。
オンチェーン指標では、一部に改善の兆しも出ている。投資家は取引所から1280億枚超のShiba Inuトークンを引き出し、取引所保有残高は87兆枚超から86兆9700億枚へ減少した。一般に、取引所残高の減少は保有者が売却より長期保有を選好しているサインと受け止められる。
一方で、バーン(焼却)の勢いは鈍い。直近24時間にコミュニティが流通量から除外したのは約400万枚にとどまった。価格回復期待を支える供給縮小の効果は、現時点では限定的とみられる。
7月相場の焦点は、投資家心理の改善が実際の買い需要につながるかどうかだ。取引所残高の減少や時価総額30位圏への復帰は前向きな材料だが、市場全体に弱気圧力が残るなか、Shiba Inuが単独で反発基調を強められるかはなお不透明だ。市場では、センチメントの改善、バーンの活発化、取引所残高の減少が7月前半の持ち直しにつながるかが注視されている。