Appleが2027年春の投入を視野に、新型iPad Pro 4モデルをテストしていることが分かった。11型と13型の画面サイズは維持しつつラインアップを更新する方向で、廉価版MacBook Proの刷新や、次世代チップ「M7」の前倒し投入も検討しているという。米ITメディアの9to5Macが現地時間1日に報じた。
報道によると、Appleが試験中のiPad Proは4モデルで、いずれも現行と同じ11型と13型を採用する。折りたたみ型iPad Proの可能性もこれまで一部で取り沙汰されてきたが、今回のテスト機は18.8型級の大型折りたたみ端末ではなく、既存ラインアップを引き継ぐ通常の後継モデルとみられる。
今回のiPad Proは、画面サイズの見直しよりも製品構成の更新が主眼になっているようだ。発売時期は2027年春が想定されている。
価格戦略にも関心が集まる。Appleは2025年10月、M5チップを搭載したiPad Proでラインアップを刷新した。その際、11型モデルの価格は999ドル(約15万円)から1199ドル(約18万円)へ、13型モデルは1299ドル(約19万円)から1499ドル(約22万円)へ引き上げられた。2027年モデルが性能向上にとどまるのか、それとも値上げ後の製品戦略まで含めた見直しになるのかが焦点となる。
MacBook Proでは、廉価版の刷新がiPad Proより早い時期に実現する可能性がある。Appleはコードネーム「J804」の廉価版MacBook Proについて、リフレッシュ作業をごく最近ではなく、数カ月前の時点で完了していたと伝えられている。
同製品は現行デザインを維持したまま、新たなベースのM6チップを搭載する計画だったという。年内投入案もあったが、実際の発売は来年前半にずれ込む可能性がある。
Appleシリコンのロードマップにも変化の兆しが出ている。AppleはM6の次世代に当たるM7について、2027年上半期への前倒し投入を検討しているとされる。実現すれば、従来より速い更新ペースとなる。
背景には、より高度なAI処理への対応があるとみられる。端末内AI機能を巡る競争が強まるなか、チップ更新サイクルを早めて演算需要に対応する狙いがあるようだ。
もっとも、製品計画にはなお不確定要素も残る。メモリや半導体の供給不足が続けば、現在のロードマップに影響が及ぶ可能性がある。供給動向次第では、iPad ProとMacBook Proの投入時期や順番が調整される余地もある。
一方で、現行の日程が維持されれば、2027年はAppleにとって大型の製品投入期となる公算が大きい。今回テスト中とされるiPad Pro 4モデルと再設計された廉価版MacBook Proは、これまで報じられてきたほかの新製品計画に加わる形となり、同社の2027年の製品戦略を左右する材料になりそうだ。