「Claude Science」の画面イメージ。画像=Anthropic

Anthropicは、研究用途に特化したデスクトップアプリ「Claude Science」のベータ版を公開した。対応OSはmacOSとLinuxで、分析の実行やデータベース検索、研究工程の追跡機能を備える。有料プランの契約者向けに提供する。

米メディアの9to5Macが6月30日(現地時間)に報じたところによると、同アプリは既存のMac向けClaudeアプリとは別製品として展開する。まずはmacOSとLinux向けにベータ版を先行提供する。

Claude Scienceは、一般向けClaudeアプリとは切り分けた研究者向けアプリだ。既存のMac向けClaudeアプリでは、AIモデル「Claude」に加え、Claude Co-Workやコード関連機能を提供しているが、Anthropicはこれとは別に研究用途へ特化したアプリを投入し、研究分野の需要開拓を狙う。

Anthropicは主な機能として、分析の実行、データベース検索、研究工程の追跡を挙げる。説明によれば、Claude Scienceは分析を直接実行し、データベースを検索し、データ整理から出版までの各段階を追跡できる。研究者が反復的な整理作業ではなく、本来の研究により多くの時間を充てられるよう設計した点も強調した。

利用できるのは、有料プランのPro、Max、Team、Enterpriseに限られる。無料プランは対象外で、主な利用者は個人の有料ユーザーと組織ユーザーになりそうだとみられる。

対応OSも現時点では限定的だ。今回のベータ版はmacOSとLinuxを優先し、Windows 11への対応については明らかにしていない。研究用ワークフローをデスクトップ環境で扱う需要を踏まえ、Anthropicは機能を専用アプリとして切り出した形だ。

Anthropicはこのほか、Claude Scienceの詳細ドキュメントとダウンロード方法も公開した。訴求点は個別機能の多さより、データ整理、分析、検索、出版までの研究プロセスを一貫して支援する点にある。

今回のリリースは、Claudeを汎用AIツールにとどめず、用途別のデスクトップアプリとして展開する流れの一環とみられる。既存のMac向けClaudeアプリと並行して別製品を投入したことで、今後、Anthropicが研究以外の専門業務向けにもアプリ展開を広げるかが注目される。

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