Amazon Web Services(AWS)が、AIエージェントの導入支援を担う新組織「FDE(Forward Deployed Engineering)」部門を立ち上げる。SiliconANGLEが6月30日(現地時間)に報じた。AWSは10億ドル(約1500億円)を投じ、顧客企業に少人数の専門チームを派遣して、導入からシステム連携、従業員教育までを一貫して支援する。
報道によると、FDE部門は顧客企業の現場に入り込み、AIエージェントの実装を加速させる役割を担う。支援範囲は、エージェントのカスタマイズ、既存システムとの連携、社内展開に向けた教育までを含む。
AWSのフロンティアAIエンジニアリングサービス担当バイスプレジデント、フランチェスカ・バスケス氏は、AIエージェントについて「単なるユースケースではなく、業務プロセス全体をエンドツーエンドで変革するものだ」と説明した。顧客企業の側には、これまで2~3年かかっていた変革プロジェクトを、より短期間で完了させたい需要があるという。
AWSは、FDEチームの活用によって、これまで数カ月を要していた作業を数日まで短縮できるとしている。
またバスケス氏は、FDEの中核となる考え方として「45/45/45」を示した。アイデアの検討に45分、検証に45時間、本番業務への展開に45日を充てるというものだ。
同社によると、FDEチームの導入企業にはAllen Institute for AI、Cox Automotive、NBA、NFL、Ricohなどが含まれる。NFLの最高情報責任者(CIO)であるゲイリー・ブラントリー氏は、AWSと連携してファン向けサービス「NFLファンタジーAI」と「NFL IQ」を立ち上げたと説明。「ファンがこれまでにない形でNFLのデータを活用できるようになった」と述べた。