Shiba Inu(SHIB)は買いの勢いが鈍り、追加下落への警戒感が強まっている。一方、Dogecoin(DOGE)にはテクニカル面での反発余地が意識されており、Bitcoin(BTC)は6万ドルを維持できるかが当面の焦点となっている。30日、ブロックチェーンメディアのU.Todayが伝えた。
SHIBを巡って市場が注視しているのは、中央集権型取引所への資金流入だ。直近では数千億〜数兆枚規模のSHIBが取引所に移されたとされ、大口売りへの警戒が強まっている。
最近はSHIBの取引所の入出金が約2950億枚まで増えた一方、流入量も2400億枚を超えた。純流出基調は続いているものの、取引所への預け入れが急増したことで、大口投資家が売却を準備しているのではないかとの見方が広がっている。
投資家心理も冷え込んでいる。U.Todayは、投資家が落ちるナイフをつかむような買いよりも、様子見を選好していると分析した。
テクニカル面でも弱さが目立つ。SHIBは数カ月続いた上昇ウェッジを下抜けた後、反発局面をいずれも生かせず、現在は50日、100日、200日の各移動平均線を下回って推移している。戻り局面では売りが出やすく、新規資金の流入も限られているという。
オンチェーン指標には一部改善もみられた。直近24時間では、アクティブアドレス数、アクティブ送金アドレス、取引件数がいずれも増加した。ただ、市場はネットワーク活動の改善よりも価格の弱さに敏感に反応している。
U.Todayは、SHIBが安値・高値ともに切り下げる展開が続く中、オンチェーン指標の改善だけで投資家心理を回復させるのは難しいと指摘した。資金がBitcoinやSolana(SOL)に集まり、SHIBが投資家の関心の中心から後退している点も重荷になっているという。
一方、DOGEはテクニカル反発の可能性が意識されている。足元では0.072ドル前後で推移し、5月に付けた0.11ドル超の高値から35%超下落した。ただ、下落ペースには鈍化の兆しも出ている。
なかでも注目されるのが相対力指数(RSI)だ。DOGEのRSIは21前後まで低下し、売られ過ぎの水準に入った。一般にRSIが30を下回ると売り圧力の強さを示す一方、テクニカル反発が起きやすい局面とも受け止められる。下落局面で過去の急落時のような大きな出来高が見られなかった点も、底打ち期待を支える材料とされた。
もっとも、トレンド転換を判断するのはなお早い。DOGEは依然として50日移動平均線の0.083ドルを下回っており、上値では100日移動平均線の0.093ドル、200日移動平均線の0.11ドルが主な抵抗線として意識される。
BTCは再び5万9000〜6万ドルまで下落し、心理的節目である6万ドルを維持できるかが焦点となっている。市場では、この水準を守れるかどうかが短期的な方向感を左右するとの見方が出ている。
テクニカルの流れはなお弱い。BTCは4〜5月の上昇相場を支えたトレンドラインを割り込んだ後、6月を通じて強い調整に見舞われ、現在も50日、100日、200日の各移動平均線を下回る。50日指数移動平均線は約6万3700ドルで最初の抵抗線となり、100日移動平均線と200日移動平均線はそれぞれ約6万9000ドル、7万6500ドル付近に位置する。
BTCのRSIも30近辺まで低下し、売られ過ぎの水準に接近した。ただ、U.Todayは、売られ過ぎの状態が想定以上に長引く可能性があると指摘。下落局面でも出来高が高水準を維持していることから、市場参加者が積極的な押し目買いよりもリスク圧縮を優先しているシグナルだと分析した。
市場では、BTCが6万ドルの支持線を維持し、50日移動平均線を回復できれば、6万9000ドル近辺まで戻りを試す可能性があるとの見方がある。一方、6万ドルを明確に割り込めば、追加の清算を招き、さらに下値を探る展開も想定されている。
U.Todayは、足元の暗号資産市場を左右するポイントとして、SHIBの買い鈍化、DOGEの売られ過ぎシグナル、そしてBTCの6万ドル維持の可否を挙げた。