値上げは基本モデルより、メモリやストレージの上位オプションで目立った。写真=Apple

Appleの16インチMacBook Proで、最上位仕様の価格が初めて1万ドルを超えた。基本モデルの値上げ幅は比較的限定的だった一方、メモリやストレージのオプション料金が大きく引き上げられ、最上位モデルは1万149ドルとなった。

ITメディアの9to5Macが6月29日(現地時間)に報じた。最近の価格改定を受け、16インチMacBook Proの最上位仕様は5桁の価格帯に乗った。

値上げが目立ったのは基本モデルではなく上位オプションだ。ブロガーのジョン・グルーバー氏は価格改定の内容を分析し、基本モデルの上げ幅は約13〜15%にとどまった一方、メモリとストレージのアップグレード料金はそれを大きく上回ったと指摘した。

特にメモリのアップグレード料金は、一部の価格帯で最大100%上昇したという。

1万ドルを超えた最上位仕様は、M5 Maxチップ、18コアCPU、40コアGPU、128GBユニファイドメモリ、8TB SSD、Nano-textureディスプレイを組み合わせた構成。オプション料金の上昇が積み上がった結果、価格が初めて1万ドルを超えた。

グルーバー氏は「基本モデルは約14%の値上げにとどまる一方、メモリとストレージのアップグレードははるかに大きく引き上げられた」としたうえで、「16インチMacBook Proの最上位仕様は最終的に1万ドルを突破した」と述べた。

もっとも、こうした最上位仕様を実際に購入するユーザーは限られる。128GBメモリと8TB SSDを同時に選ぶケースは多くないとみられ、同氏も「極めてニッチな仕様」と表現している。

それでも、プロ向けノートPCの最上位価格が1万ドルを超えたことは、Appleのオプション価格設定に改めて注目を集めそうだ。

AppleはこれまでもMac製品で、メモリやストレージのアップグレードに高い追加料金を設定してきた。今回の価格改定では、基本モデルより上位オプションの上げ幅が大きかったことで、プロ需要を意識した価格戦略が一段と鮮明になったとの見方も出ている。

高性能用途でMacBook Proの購入を検討するユーザーにとっては、本体価格だけでなく、メモリやストレージのオプション料金も含めて判断する必要がある。業界では、今回の値上げは単なる価格調整というより、上位仕様を軸にした収益性強化策に近いとの見方がある。特に16インチMacBook Proは、メモリやストレージの選択によって最終的な支払額の差が大きくなりやすく、今後の反応は最上位仕様そのものより、中上位のオプション構成で先に表れる可能性がある。

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