Dassault Systemesは30日、医療向けAIとデジタルイノベーションの拠点である仏PariSanté Campusと連携し、フランスおよび欧州の医療スタートアップ支援を強化すると発表した。バーチャルツインとクラウド技術を組み合わせ、デジタルヘルス分野のスタートアップに開発・検証基盤を提供する。
連携の狙いは、欧州のデジタルヘルスのエコシステムにバーチャルツインとクラウド技術を取り込み、スタートアップがAI機能やソブリンクラウド基盤、メンタリング支援にアクセスしやすくすることにある。PariSanté Campusの支援対象となるスタートアップは、Dassault Systemesの「3DEXPERIENCE Lab」と「OUTSCALE for Entrepreneurs」アクセラレータープログラムに参加できる。
対象となるスタートアップは、3DEXPERIENCEプラットフォーム上でAIベースのバーチャルツインを活用し、臨床導入や産業展開に先立って、実運用を想定したソリューションを仮想空間でモデリングし、テストや検証を進められる。これにより、開発サイクルの短縮や高コストな実機プロトタイプへの依存低減、市場投入までの時間短縮につながるとしている。
あわせて、Dassault SystemesのOUTSCALEによるソブリンクラウド基盤と高性能計算リソースも提供する。スタートアップは、AIベースのヘルスケアアプリケーションの開発にこれらの環境を活用できる。
Dassault Systemesでイノベーションを担当するフレデリック・バシェ氏は、「3DEXPERIENCE Labはこの10年以上、世界を変えようとする起業家を支援してきた」とコメントした。その上で、「ヘルスケアスタートアップにバーチャルツイン、シミュレーション、AIの機能を提供することで、ソリューションを仮想空間で開発、テスト、検証し、より迅速に市場投入できるよう支援する。専門家や仮想環境での支援基盤とつなぐことで、成功の可能性を高められる」と述べた。