SHIBは下落局面でも取引所からの流出が続いた。写真=Shutterstock

Shiba Inu(SHIB)で、大口投資家の押し目買いを示唆する動きが出ている。短期安値を付けた後の4日間で、取引所から累計4432億SHIB超が純流出した。価格はなお軟調だが、取引所内の流動性が急速に低下しており、今後は値動きが大きくなる可能性も意識されている。

米ブロックチェーンメディアのU.Todayは28日(現地時間)、CryptoQuantのデータを基に、SHIBが25日に0.00000415ドルまで下落した直後から取引所で純流出が拡大したと報じた。投資家が取引所に置いていたSHIBを個人ウォレットなどへ移したとみられ、その後も流出超の状態が続いた。

注目されたのは価格以上に需給の変化だ。SHIBは25日、日次の相対力指数(RSI)が21.84まで低下し、極端な売られ過ぎの水準に入った。一般にRSIは30を下回ると売られ過ぎとされるが、今回は20台前半まで落ち込み、投資家心理の冷え込みが鮮明になった。

その一方で、急落直後には大口投資家が買い向かった可能性がある。最初の24時間の純流出は1583億5300万SHIBに達し、市場で売りに回り得る数量も同規模で減少した。

こうした流れはその後も続いた。25日から28日まで純流出が継続し、27日に価格が再び緩やかに下落する場面でも、押し目買いが入った可能性があるという。4日間の累計純流出は4432億500万SHIBまで膨らんだ。

通常、相場が急落すると投資家は売却に備えてコインを取引所へ戻す傾向がある。だが今回は逆に、取引所内の流通量が継続的に減少した。市場では、取引所に残る流通量を大口投資家が吸収している可能性があるとの見方が出ている。

足元のSHIBは0.0000041ドル近辺の狭いレンジで推移している。値幅は限られ方向感にも乏しいが、取引所からの流出は続いており、供給面では売り圧力が徐々に和らいでいる。

もっとも、短期反発をそのまま楽観視する材料ばかりではない。古参の大口アドレスの一つは今月、約3兆8000億SHIBを分散して売却した。先物市場でも1日当たり238万ドルの資金流出があり、市場の活況はやや後退している。利確売りとデリバティブ市場の縮小が、短期的な上昇ペースを抑えているとの分析だ。

それでも需給面では注目すべきシグナルが残る。出来高が厚い価格帯は現値を上回る0.00000500ドル近辺にあり、取引所の板も在庫減少が続いている。強い新規買いが入れば、売り物不足から価格が急伸するショートスクイーズの可能性も指摘されている。

U.Todayは、取引所の注文板が全体に薄くなる中で大口の買いが入れば、中期の平均取得単価水準まで短期間で戻す可能性があると分析した。

SHIB市場では、価格だけを見れば弱含みが続く一方、取引所外への流出と大口投資家の押し目買い観測が同時に進んでいる。短期的には利確売りや先物市場からの資金流出が上値を抑える可能性があるものの、取引所の流動性低下が続けば、相場の変動性が再び高まる可能性がある。

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