写真=Samsung Asset Management

Samsung Asset Managementは6月29日、2026年下期のETF投資テーマとして「AIボトルネック」を提示した。AIの普及と高度化に伴って浮上する物理的・技術的な制約に着目し、関連分野への投資機会を探るべきだとしている。

同社は年初、代表指数、半導体、電力を柱とする「大・半・電」を投資キーワードとして示し、AI産業の拡大を見込んでいた。これに対し下期は、AIエコシステムの成長に伴って避けて通れない制約要因に注目する局面に入るとみている。

同社によれば、AI技術の高度化が進み、実社会での活用が広がるほど、演算、エネルギー、データ伝送、物理的スペースの各面で制約が生じやすくなる。こうした制約を解消できる企業が、今後の投資家の関心を集める可能性が高いという。

最初のボトルネックとして挙げたのは、半導体の演算性能だ。AIモデルのパラメータ増加に伴い、膨大なデータを処理できる高性能AIチップの需要が供給を上回っている。同社は、次世代半導体の生産、設計、パッケージング技術を確保した企業の価値が高まるとみている。

2つ目は電力だ。大規模AIデータセンターの稼働や冷却には大量の電力が必要で、送電網への負荷増大や電力インフラ不足がAI産業の成長制約として浮上しているという。

3つ目はネットワークだ。AIの演算量が増えるほど、データセンター内外やグローバルなデータ伝送で、低遅延の通信インフラの重要性が高まる。同社は、銅配線に代わる光ベースの超高速データ伝送技術が、有力な解決策として台頭していると説明した。

4つ目は物理的な空間の制約だ。AIデータセンターの増設や電力生産、通信網拡張が進むなか、設置スペース不足が広がっており、宇宙空間の活用を目指す企業にも関心が集まっているという。

同社はこのほか、次のボトルネック関連分野として、ロボティクス、全固体電池、エネルギー貯蔵装置(ESS)にも注目している。

キム・ドヒョンETFコンサルティング本部長は「下期は、AIボトルネックを突破する企業が投資家の注目を集める」としたうえで、「株式市場のボラティリティ拡大が見込まれるだけに、半導体、電力、ネットワーク、空間へと投資の視野を広げてほしい」と述べた。

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