ビットコインは足元で軟調に推移しているものの、4年周期でみた長期トレンドはなお維持されている――。Cointelegraphは24日、アナリストのデイビッド・エン氏の分析として、ビットコインが4年の「採用構造」に基づくトレンド線を約20%下回る水準で推移していると報じた。理論価格は約7万6400ドルとされ、目先は6月末の月間終値と50カ月指数移動平均線(EMA)が焦点になる。
エン氏は、ビットコインの値動きは現在も「二つの時間軸」で説明できるとみている。400日単純移動平均線(SMA)では循環的な価格変動が表れる一方、約4年単位でみると短期的なノイズが薄れ、採用構造に沿った長期トレンドが見えやすくなるという。価格はこの長期構造から一時的に乖離しても、再びトレンド方向へ回帰する動きを繰り返してきたと説明した。
同氏の基準では、足元の4年トレンド線が示す理論価格は約7万6400ドルで、現状のビットコインは約20%の割安圏にある。あわせて示したチャートでは、ビットコインのパワーロー価格が約13万5000ドルまで上昇していることも示された。こうした点を踏まえ、同氏はビットコインの長期構造は崩れていないと評価した。
一方、短期指標については、弱気相場がなお完全には終息していない可能性を示す見方が多い。市場では、過去の事例と照らし合わせ、下落局面が今後数カ月続く可能性を指摘する声もある。トレーダー兼アナリストのレクト・キャピタル氏は、今回の下落局面は約71%進行した段階にあると推計した。
市場参加者がもう一つ注視しているのが、50カ月EMAだ。現在は6万3900ドル付近に位置している。レクト・キャピタル氏は、6月の月間終値が6万2000ドル近辺で引けた場合、50カ月EMAの下抜けが確認される可能性があるとみる。そのうえで、仮に7月に陽線へ転じたとしても、50カ月EMAが新たなレジスタンスとして機能する可能性があると指摘した。
今回の分析で重要なのは、短期の下落と長期の構造を切り分けてみる必要がある点だ。400日線ベースでは、今回のサイクルと直前サイクルのいずれも、日足終値がサポートラインを明確に下回ったことはない。一方、4年単位でみると、価格はトレンド線の上下を行き来しながら、サイクルの位置に応じて過熱と調整を繰り返してきたという。
ビットコイン市場は今後、短期的な弱含みの長期化リスクと、4年の採用トレンドが維持されるかどうかを併せて見極める局面に入る。6月末の月間終値が50カ月EMAを上回って着地するか、また価格が4年トレンド線との乖離をどの程度のペースで縮小するかが、当面の主要な注目点となりそうだ。