写真=Apple

Appleが、WWDC 2026で披露しなかったiOS 27関連の新機能を今秋に公開する可能性がある。米ITメディア9to5Macなどによると、候補としてSiriの外部AI連携拡大、カスタマイズ性を高めたカメラアプリ、新たなApple Watch文字盤の3つが浮上している。

6月14日付の報道では、9to5Macなどによると、これらの機能は9月までに公開される可能性があるという。今回のWWDCでは、SiriのAI機能強化とOSの安定性向上が主なテーマとなった一方、一部の準備中機能は発表が見送られた。今後のソフトウェアアップデートや新製品発表に合わせて公開されるとの見方が出ている。

なかでも注目されているのが、Siriと外部チャットボットとの連携方式の見直しだ。Siriは現在、2024年に結んだOpenAIとの提携を通じてChatGPTに対応している。

ただ、iOS 27では、個別提携型ではなく、アプリがSiriに直接接続できる拡張APIを提供する方向だとされる。この仕組みが導入されれば、ChatGPTに加え、GoogleのGeminiやAnthropicのClaudeなども同じ枠組みでSiriと連携できる可能性がある。

一方で、従来のOpenAIとの提携スキームとは異なるため、アプリがSiriに直接統合される形になり、初期のChatGPT連携時と同等のプライバシー保護の枠組みが及ばない可能性も指摘されている。

AppleはChatGPTについても、新たな統合方式への移行を進めていると伝えられている。ただ、現時点で実装には至っていない。

Bloombergのマーク・ガーマン氏は、こうした遅れの背景として複数の要因を挙げている。欧州連合(EU)のデジタル市場法(DMA)への対応戦略とぶつかる可能性があることに加え、外部AIモデルが先行して注目を集めれば、Siri自体の存在感が薄れる懸念があるためだ。さらに、OpenAIとの法的紛争リスクや、Geminiとの協業が加わった場合の構造の複雑化も理由として指摘した。

未発表機能としては、カメラアプリの刷新も取り沙汰されている。iOS 27では、撮影操作用ボタンの配置をユーザーが自由に変更できるカメラアプリが用意されているとされるが、最初の開発者向けベータ版には含まれなかった。

その一方で、カメラアプリ内でSiriを活用する機能は、すでに反映されているという。

業界では、このカメラ機能が9月に公開されるiPhone 18 Proと同時に投入される可能性に注目が集まっている。新型iPhoneに合わせてカメラ体験を見直し、発表効果を高める狙いがあるとの見方だ。

Apple Watch向けの新しい文字盤も、公開が先送りされた機能の1つとみられている。Appleは、Apple Watch Ultra専用の「Modular Ultra」文字盤を簡素化したバージョンを開発中とされる。大型の時計表示は維持しつつ、2本目のコンプリケーション表示列を省く構成になるという。

この機能もWWDCでは披露されなかったが、次世代Apple Watchに合わせて9月に公開される可能性が高いとみられている。

今回取り沙汰されている未発表機能は、単なる機能追加にとどまらない。Siriは閉じた提携モデルから、より拡張性の高い連携モデルへ移行する可能性があり、カメラアプリや文字盤の刷新は次期iPhoneやApple Watchの投入時期と歩調を合わせた動きとして注目されている。

Appleが9月のソフトウェアアップデートと新製品発表イベントで、これらの機能を実際に公開するかが次の焦点になりそうだ。

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