Corningのデータセンター向け光ファイバー(写真=Amazon)

Amazonは、AI向けデータセンターの需要拡大に対応するため、Corningと光ファイバーの複数年供給契約を結んだ。契約規模は数十億ドルに上り、長期の調達体制を固める狙いがある。

米ITメディアのTechRadarが14日(現地時間)に報じた。Amazonのデータセンターで必要となる光ファイバーを安定的に確保するのが目的という。

契約に基づき、CorningはAmazonのデータセンター需要に合わせて光ファイバーを供給する。今回の協業は、製造や建設分野での雇用拡大に加え、カトーバ・バレー・コミュニティ・カレッジにおける光ファイバー技術者育成プログラムの拡充にもつながる見通しだ。

Corningは世界有数の光ファイバーメーカー。先端技術を持つ米企業として、AIデータセンターインフラ拡張の有力なパートナーとみられている。Corning株は年初来で94.72%上昇した。

Amazonはすでに、ノースカロライナ州でのクラウドインフラ構築に100億ドルを投じる方針を示している。同地域での累計投資額は200億ドルを超え、これまでに2万6000人の雇用を創出したとしている。

今回の契約は、Amazon Web Services(AWS)が最近公表した「ランダム・ネットワーク・グラフ」アーキテクチャ戦略とも連動する。この設計では、ケーブル配置の見直しによってサーバー間の帯域幅と安定性を高める一方、光ファイバーや接続部材の需要が大きく膨らむ。大規模AIモデルの拡大に伴い、安定した帯域の確保が一段と重要になっているためだ。

AWSのマット・ガーマン最高経営責任者(CEO)は、この契約により、データセンター近隣にあるCorningの施設で新たに1000人の雇用が創出されると述べた。あわせて、ノースカロライナ州の住民を対象に、光ファイバーや融着接続などの高度技能人材を育成する教育も実施する計画だと説明した。

光通信インフラへの投資を加速しているのはAmazonだけではない。NVIDIAは、Corningの光装置生産施設3カ所の新設を支援するとともに、米国内の光接続製造能力を10倍に拡大するための資金調達の一環として、Corning株に最大32億ドルを投資した。

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