画像=9to5Mac

Appleが今秋にも、初の折りたたみiPhoneを「iPhone Ultra」として投入するとの観測が浮上した。米ITメディアの9to5Macが11日(現地時間)に報じた。報道では、筐体デザインやディスプレイ、カメラ、ソフトウェア、チップ、生体認証に至るまで、従来のiPhoneとは異なる仕様が採用される可能性があるとしている。

最大の注目点は本体形状だ。iPhone Ultraは、一般的な縦長の折りたたみスマートフォンではなく、開いた際に横幅が広いブック型デザインを採用するとみられている。外側ディスプレイは現行iPhoneより短く幅広い比率となり、内側ディスプレイはサイズ、形状ともにiPad miniに近いとの見方だ。折り目を目立ちにくくする設計が採用される可能性もある。

筐体にはiPhone Airの一部設計思想が反映されるとされる。チタン製ベゼルと薄型構造によって、折りたたみ時の厚みを抑える方向になる可能性がある。

ディスプレイサイズは、外側が5.3〜5.5インチ、内側が7.6〜7.8インチになる見込み。外側ディスプレイはiPhone miniに近いサイズ感ながら、より横長のアスペクト比を備えるという。内側ディスプレイは、手に持った際の使い勝手がiPad miniに近づくとみられている。

カメラ構成は、背面2基、前面2基が有力視されている。背面には4800万画素の広角カメラと4800万画素の超広角カメラを搭載し、望遠カメラは省かれる可能性がある。前面カメラは2つのディスプレイにそれぞれ1基ずつ配置され、画面はパンチホールデザインになる見通しだ。

ソフトウェア面では、折りたたみ形状に最適化したiOS 27の新機能が加わる可能性が高い。複数アプリの同時表示に対応するマルチタスク機能や、iPadライクなアプリ配置が柱になるという。一方で、展開時にiPadOSが動作したり、iPadOS 26のフルウインドウモードをそのまま実装したりする形にはならないとの見方が示された。

性能面では、iPhone 18 Proと同じA20 ProチップとC2セルラーモデムを搭載する見通しだ。A20 Proには2ナノプロセスとウエハレベルのマルチチップモジュールが採用され、電力効率の向上が見込まれている。メモリーは12GBが取り沙汰されており、上位規格のLPDDR5が採用される可能性も指摘された。

生体認証はFace IDではなく、電源ボタン一体型のTouch IDが有力とされる。薄型構造のため、2つのディスプレイそれぞれにFace ID用部品を組み込むのは難しいためだという。

価格については見方が分かれている。256GBモデルで1999ドル前後との観測がある一方、実際の販売価格はストレージ容量や部品コスト、関税、地域ごとの価格戦略によって変動する可能性がある。

今回の報道で焦点となるのは、Appleが初の折りたたみiPhoneを単なる大画面モデルではなく、iPhoneとiPadの使い勝手を橋渡しする新たな端末形態として位置付けるかどうかだ。iOS 27ベースのマルチタスク機能やTouch ID再採用の有無が、製品の完成度を左右するポイントになりそうだ。

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