TechRadarは6月11日(現地時間)、Samsung Electronicsのフラッグシップスマートフォン「Galaxy S26 Ultra」に搭載されているソフト機能の一部について、ミッドレンジモデル「Galaxy A57」にも展開する価値があると報じた。対象として挙げたのは、Audio Eraser、Finder、Bixbyの設定支援、Now Briefの4機能だ。
同メディアは、Galaxy A57とGalaxy S26 Ultraを併用した経験を踏まえ、「A57にも搭載されれば有用な機能」としてこれらを紹介した。価格差を考えれば、カメラ性能やチップセット、Sペンといったハードウェア面での差別化は妥当としつつ、利便性に直結するソフト機能については、より幅広いユーザーが使えるようにしてもよいとの見方を示している。
最初に挙げたのは「Audio Eraser」だ。動画内の風切り音や歓声、周囲の雑音を抑え、音声を聞き取りやすくする機能で、TechRadarは動画編集時の実用性が高いと評価した。機能を一部絞った形でもA57に搭載されれば、ユーザー満足度の向上につながるとみている。
次に紹介したのが、Galaxy S26 Ultraの統合検索機能「Finder」だ。アプリだけでなく、保存した文書や写真、メールの添付ファイルなど、端末内のコンテンツ全般を検索できる。端末に蓄積される情報量が増えるなかで重要性は高まっており、TechRadarはより広い製品群への展開に期待を示した。
Bixbyによる設定支援機能も候補に挙げた。Galaxy S26 Ultraでは、音声で画面の明るさを調整したり、目の保護モードを有効にしたりできる。スマートフォンの設定に不慣れなユーザーや高齢者にも役立つとして、ミッドレンジモデルでも十分に価値があると評価している。
Samsung ElectronicsのAIベースの情報要約機能「Now Brief」もリストに入った。天気や予定、ニュース、健康情報などをまとめて表示する機能で、TechRadarは「なお改善の余地はある」としながらも、AI体験をより多くのユーザーに広げる観点から、Aシリーズへの展開を期待するとした。
今回の指摘は、フラッグシップとミッドレンジの差別化戦略そのものを批判する内容ではない。むしろ、Galaxy S26 Ultraで評価されたソフト体験の一部が、今後より多くのGalaxyユーザーに広がる可能性を探ったものといえる。
スマートフォン市場では、競争の軸がハードウェア中心からAIやソフトウェア体験へ移りつつある。こうしたなか、メーカーがどの機能をプレミアムモデル専用に残し、どの機能をより幅広い製品群に広げるのかに関心が集まっている。
Samsung Electronicsはこれまでも、One UIのアップデートを通じてAI機能の対応範囲を順次広げてきた。今後、Galaxy Aシリーズにもフラッグシップで導入した機能が追加されるかが注目される。