OpenAI(写真=Shutterstock)

市場調査会社Forresterは、OpenAIが新規株式公開(IPO)に向けた書類を非公開で提出したことを受け、企業ユーザーに対して単一ベンダーへの依存を避けるよう提言した。The Registerが11日(現地時間)に報じた。

Forresterは、この動きに合わせて公表したリポートの中で、「長期契約に縛られず、システムのアーキテクチャは柔軟に保つべきだ」と指摘した。さらに、「OpenAIはAI業界のBlackBerryになり得る。あるカテゴリーを定義した企業が、その分野で最も大きく後退するケースは少なくない」と警告した。

Forresterによると、OpenAIは現在、3つの課題に直面している。具体的には、消費者に競合製品ではなく自社のエージェントを選ばせること、企業に自社技術を中核に据えたシステム構築を促すこと、そしてAGI競争で先行することだ。

このうち収益性の面では、企業向け市場で競争力を高められるかどうかが収益化のカギを握るとみている。

Forresterは「企業運営における地味だがコストのかかる中間業務を先に自動化した企業が、やがて基幹システムとして定着する。いったん業務に深く組み込まれれば、不満があっても簡単には置き換えられない」と説明。その上で、先行イメージやブランドではなく必要な機能を基準に選定し、将来的に他のベンダーへ容易に切り替えられるよう備えるべきだと提言した。

またForresterは、OpenAIが上場すれば、顧客はこれまで見えにくかった情報を把握しやすくなると指摘した。上場後は、モデルの学習コストや運用コストに関する開示が増える可能性があり、企業の購買担当者は導入済みのAIシステムの採算性をより明確に見極められるようになると、The Registerは伝えている。

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