XRPは年初来の急落を経て、1.05〜1.10ドル近辺で短期的な下値を固める可能性がある。1.30ドル近辺のサポートを割り込んだ後も心理的節目の1ドルは維持しており、市場では当面、1.05〜1.25ドルのレンジ相場を見込む声が出ている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが11日(現地時間)に報じたところによると、XRPはここ数カ月にわたり下値を支えてきた1.30ドル近辺を下抜けた後、売りが加速した。ただ、その後は一段安とはならず、直近安値を上回る水準でもみ合う展開となっている。
市場で注目されているのは、サポート割れの後も下落が連鎖しなかった点だ。軟調な値動きは続いたものの、売りは1ドルを明確に割り込ませるまでには至らなかった。
もっとも、これをそのままトレンド転換とみるのは早計だ。50日移動平均線は足元で1.24ドル近辺にあり、100日線と200日線はさらに上方に位置する。XRPがこれらの水準を下回る状態が続く限り、全体の地合いはなお弱い。短期的な下げ止まりと中期的なトレンド反転は分けてみる必要がある。
テクニカル指標には、売り圧力のピーク通過を示唆する動きもある。相対力指数(RSI)は下落局面で売られ過ぎ水準まで低下し、その後は下げの勢いが鈍化している。過去にも同様のパターンは、追加急落よりも一時的な安値形成につながるケースが多かったという。
出来高の動きも同様だ。取引は急落局面で大きく膨らみ、恐怖による投げ売りや強制的な清算が集中した可能性を示した。その後はポジション整理の進展とともに出来高が減少し、価格も新たな安値を付けていない。市場は足元で、売りをいったん吸収したうえで新たな均衡点を探る局面に入りつつある。
短期的には、1.05〜1.25ドルのレンジ相場が有力シナリオとみられている。一般に、市場は投げ売りの直後にそのまま上昇トレンドへ転換するわけではなく、買い手と売り手が均衡を取り戻すまで一定の時間を要する。この価格帯で安定すれば、底入れ確認への期待は一段と高まりそうだ。
上値の焦点は、従来サポートとして機能していた1.30ドル近辺だ。この水準を回復できれば、買い手が主導権を取り戻しつつあるサインとなる可能性がある。その上では50日線と100日線が追加の抵抗帯として意識される。一方で、1ドルを明確に割り込めば、下値固めシナリオは後退し、売り圧力が再び強まる可能性がある。
総じてみれば、XRPは急落局面をいったん通過し、底値を探る段階に入ったとの見方が優勢だ。市場の関心は、恐怖局面が終わったかどうかよりも、この安定化が実際の反発につながるだけの買いの勢いを伴うかどうかに移っている。