走行性能と積載性を両立した「Turbo Levo 4 X」。画像提供:Specialized

Specializedは、前後ラックを一体化した新型フルサスペンション電動マウンテンバイク(e-MTB)「Turbo Levo 4 X」を発表した。オフロードでの走破性を維持しながら、長距離移動時の装備運搬にも対応し、「電動オーバーランディング」を意識したモデルとして投入する。

電気自動車メディアのElectrekが11日(現地時間)に報じたところによると、Turbo Levo 4 Xは高性能e-MTB「Turbo Levo 4」をベースに、前後カーゴラックを一体化した派生モデルだ。単なる荷台の追加にとどまらず、キャンプ用品や撮影機材、長距離移動時の補給物資の搭載を想定した設計とした。

Specializedは同製品を「電動オーバーランディング」というコンセプトで位置付ける。悪路での走行性能を保ちつつ、複数日にわたるアウトドア活動を支援できるよう設計したとしている。

駆動ユニットは上位モデル級の仕様を維持した。S-Works 3.1ミッドドライブモーターを搭載し、最大出力は850W、最大トルクは111Nm。バッテリー容量は840Whで、地形やアシストモードの設定によっては最大4.4時間の走行が可能だという。

フレームにはFACT 11mカーボンを採用した。フレーム内には一体型の収納スペースを備え、ライディングスタイルに応じてジオメトリーを調整できる機能も持たせた。

サスペンションは、フロントに160mmトラベルのFox 38 Factoryフォーク、リアに150mmのFox Float X Factoryリアショックを組み合わせた。独自のGENIEショック技術も採用し、荒れた路面での走行性能を高めている。

コンポーネントもハイエンド仕様でまとめた。変速系にはSRAM XX Eagle T-Type AXSのワイヤレスシステムを採用し、ブレーキにはSRAM Maven Ultimateの4ピストンを組み合わせる。ローター径はフロント220mm、リア200mmで、ホイールはカーボン製のRoval Traverseを装備する。

同モデルの大きな特徴は積載性にある。前後ラックを標準装備とし、運搬機能を車体設計の中核に据えた。走行性能を重視する一般的なe-MTBに対し、長距離の探索やキャンプ、装備運搬まで視野に入れた使い方を提案する。

コネクテッド機能も強化した。2.2インチディスプレイを備えたMasterMind TCUを搭載し、スマートフォンアプリから各種設定を変更できる。Appleの「探す(Find My)」にも対応し、12Aのスマート充電器を標準で付属する。充電器は急速充電モードのほか、バッテリー寿命に配慮した80%充電維持モードも備える。

重量は約27.25kg。一般的なマウンテンバイクと比べれば重いが、大容量バッテリーやフルサスペンション、積載用ラックを備える構成を踏まえた仕様だとしている。

価格は1万1999ドル。Specializedは、オフロード性能と長距離での積載性をともに求めるプレミアム層の取り込みを狙う。

e-MTBの用途がレジャー用の移動手段にとどまらず、キャンプや探索、装備運搬へと広がる中、Turbo Levo 4 Xが市場でどのような反応を得るか注目される。

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