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Ethereumの価格が2026年の安値圏で低迷するなか、先物市場ではロングポジションの積み増しが進んでいる。BinanceではEthereum先物の未決済建玉が過去最大を更新しており、市場では反発期待がくすぶる一方、先物主導の過熱を警戒する見方も出ている。

Cointelegraphが11日(現地時間)に報じたところによると、BinanceにおけるEthereum先物の未決済建玉は370万ETHと過去最大を記録した。Ethereum先物市場全体に占めるBinanceのシェアは44%を超えた。

注目されるのは、現物需要よりも先物市場への参加拡大が目立っている点だ。Ethereum価格は年初来で44%下落したが、トレーダーの間では安値圏からの反発を見込む動きが続いている。暗号資産アナリストのダークポストは、地政学的緊張や経済環境の悪化で不確実性が高まるなかでも、Ethereum先物の取引動向には改善が見られると指摘した。

買い姿勢には持ち直しの兆しもある。Binanceの週次平均のテイカー買い・売り比率は、長く売り優勢が続いた後、0.95から1.0へ上昇した。1.0に近づいたことで、売り圧力に偏っていた市場が均衡に向かいつつあることを示している。

こうした傾向はBinanceに限らない。全取引所ベースのテイカー買い・売り比率も、直近2週間で0.94から1.0に上昇した。成行注文ベースで買い手の参加が強まっていることを示す動きとみられる。

一方、先物市場の過熱を示す兆候もある。Binanceの無期限先物と現物の出来高不均衡指標は約0.90まで上昇し、過去最高水準に接近した。30日Zスコアは2.53となり、無期限先物の出来高が約557万ETHだったのに対し、現物出来高は約29万ETHにとどまった。現物市場よりもレバレッジ取引の膨張が目立っていることを意味する。

取引所ごとのポジション動向にはばらつきも出ている。市場アナリストのアムール・タハは、BinanceとGate.ioの差に注目した。Binanceの30日ベースの未決済建玉は61万6400ETH増え、2019年以降で最も強い増加となった一方、Gate.ioでは同期間に63万1700ETH減少した。資金やポジションが一部取引所に偏っている可能性がある。

価格が実際に反発した場合、清算が集中しやすい水準も明確になっている。清算ヒートマップでは、2200〜2400ドルに約80億ドル規模のショートポジションが集積している。Ethereumが上昇トレンドに入れば、この価格帯が主要な流動性ゾーンになる可能性がある。

もっとも、短期的には上方向、下方向のいずれにも過大なレバレッジが積み上がっている。現在価格の1500ドルを下回る水準には、累積のロング清算が約17億2000万ドル分積み上がる一方、1800ドル近辺には約19億ドル規模のショート清算が集中している。両水準の差が大きくないことは、強気・弱気の双方が大きな清算リスクを抱えていることを示す。

今後の焦点は、現物需要が先物市場の楽観に追いつくかどうかだ。足元では買い手の参加に戻りの兆しが見えるものの、相場の反発が続くにはレバレッジ拡大だけでは力不足との見方がある。逆に1500ドル近辺の支持線が崩れれば、下方向の清算が先に膨らむ余地も残る。Ethereumの戻りが本物となるかは、先物ポジションの積み増しが現物の買いにつながるか、そしてどちらの清算水準が先に試されるかにかかっている。

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