BlackRock(写真=Reve AI)

BlackRockは、ビットコイン関連の収益型上場投資信託(ETF)「Bitcoin Premium Income ETF(BITA)」の手数料を0.65%に設定した。SECへの修正届出ではティッカーも「BITA」に確定しており、Nasdaq上場に向けた準備が進んでいる。市場では、同分野で商品投入を進めるGoldman Sachsとの競合にも関心が集まっている。

CoinPostによると、BlackRockは10日、米証券取引委員会(SEC)にBITAの登録届出書の第4次修正案を提出した。今回の修正で明らかになったのは、スポンサー手数料が0.65%となる点だ。

BITAは1月に公表されたETFで、一般的なビットコイン現物ETFとは運用手法が異なる。ビットコイン現物ETF「iShares Bitcoin Trust(IBIT)」を主な投資対象とし、その持ち分に対してコールオプションの売りを組み合わせるアクティブ運用を採用する。ビットコイン価格の値上がり益をそのまま追うのではなく、オプション・プレミアムを通じたインカム収益の確保を狙う商品だ。

手数料水準でも競争力が意識されている。BloombergのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、0.65%という水準が、大手のカバードコール型ビットコイン現物ETF2本の0.95%と0.99%を下回ると指摘した。そのうえで、BITAは近く上場する可能性が高いとの見方を示した。

上場時期を巡る先行争いも注目点だ。バルチュナス氏は、BlackRockが7月1日前後の上場を目指すGoldman Sachsに先んじようとしているようだとし、「競争が始まった」と評価した。ビットコイン現物ETFで資金流入をけん引してきたBlackRockが、収益型ETFでも先行を狙う構図が鮮明になっている。

Goldman Sachsは4月、SECに「Goldman Sachs Bitcoin Premium Income ETF」を申請した。同商品は、ビットコイン現物ETFとそれに連動するオプションを通じて、間接的にビットコインへの投資エクスポージャーを確保する仕組みだ。一方、BlackRockやFidelityの既存のビットコイン現物ETFは、ビットコインを直接保有する構造を採っている。

こうした違いは、今後の商品競争を左右する要素になりそうだ。BlackRockは直接保有型の現物ETFを基盤にオプション戦略を重ねるのに対し、Goldman Sachsは現物ETFとデリバティブを組み合わせて間接的なエクスポージャーを設計している。投資家は手数料だけでなく、ビットコインへの連動手法やインカム創出の仕組みも比較材料にする可能性が高い。

今回の修正届出で手数料とティッカーが明らかになったことで、市場の関心は実際の取引開始時期に移っている。バルチュナス氏は、BlackRockが8-Aも提出したとして、通常は1週間以内のローンチを示唆する手続きだと説明し、来週にも取引が始まる可能性があるとの見方を示した。

BlackRockが先行して上場にこぎ着ければ、ビットコイン現物ETFに続き、収益型ETF市場でも主導権争いが本格化しそうだ。

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