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イーサリアムの取引所残高が1450万ETHまで減少し、過去最低を更新した。市場で売却に回りやすい供給が細っていることを示す動きで、需要が戻れば値動きが大きくなる可能性がある。一方で、相場の先行きをこの指標だけで判断することはできない。

6月11日付のCryptopolitanによると、CryptoQuantのデータでは、取引所に保管されているイーサリアムは直近で1450万ETHまで減少した。

一般に、BinanceやCoinbaseなどの取引所にある残高は売却に回りやすいとみられる。これに対し、企業の保有ウォレットやステーキング契約に移された分は、市場で直ちに売買されにくい。Cryptopolitanは今回の記録について、足元で価格形成に影響しやすい流通量が大きく減っている状況だと伝えた。

取引所残高の減少傾向は2025年7月以降、さらに鮮明になった。2024年の大半は2000万ETH前後で推移していたが、2025年7月以降に急減し、その後も回復していない。同じ時期には、企業によるイーサリアム保有戦略の拡大も進んだ。

もっとも、取引所残高の減少だけで相場の方向感を判断することはできない。この指標が示すのは、コインが取引所から流出した事実にとどまり、移動先までは特定できないためだ。ただ、大口保有主体が数年単位の財務戦略の中でイーサリアムの積み増しを進める動きと、取引所残高の減少時期が重なっている点は注目される。

足元の市場は、需要低迷と供給縮小が同時進行する局面にある。需要が戻らなければ、流通量の減少だけで価格が上昇するとは限らない。一方で買いが再び流入すれば、状況は変わり得る。取引所に残る量が少ないほど市場の板は薄くなり、同規模の資金でも価格を押し上げやすくなるためだ。

Cryptopolitanは、今回の動きを底打ちのサインとみるより、ボラティリティ拡大の可能性を示す指標と捉えるべきだと報じた。投資家心理の悪化が長引く可能性はあるが、企業の保有主体は中長期目線で保有を続ける余地がある。需要が回復する局面では、市場に残るイーサリアムの少なさが今後の相場を左右する重要な変数になりそうだ。

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