Hancomは6月11日、AIデータ処理ソリューション「Hancom Dataloader」と知識検索ソリューション「Hancom Pedia」を活用し、BGFグループ向けにAI知識検索システムを構築したと発表した。社内に分散する構造化・非構造化データをAIが活用可能な形に整備し、オンプレミス環境で導入した。
BGFグループは今回、全社掲示板や業務文書、添付資料などの社内データを対象に、AIで横断的に検索・活用できる基盤の整備を進めた。
Hancomによると、今回の取り組みは大規模なSI開発に頼らず、自社のAIソリューションをBGFグループの実業務環境に合わせて適用する形で進めた。
企業のAI導入で課題となる内部資料の流出防止やセキュリティ要件を踏まえ、システムは顧客の社内インフラ上で稼働するオンプレミス構成で構築した。あわせて、ユーザーごとのアクセス権限や文書の閲覧範囲、データ処理基準など、BGFグループのセキュリティポリシーと権限体系も反映したという。国内外のLLMとも、業務特性や性能要件に応じて柔軟に連携できるよう設計した。
Hancom Pediaは、整備したデータを基に、RAG検索、自然言語でのQ&A、AIエージェント、Deep Search機能を提供する。
BGFグループは新システムを通じて、各組織に分散していた知識や情報を一元化し、グループ全体のAX推進につなげる考えだ。
両社は今後、今回の導入成果を基に検索品質や回答精度を高める方針だ。適用領域をグループ内の多様な業務へ広げるほか、「Hancom Assistant」など業務支援型AIサービスとの連携を通じて、文書作成や要約、質疑応答などの活用範囲も広げるとしている。
Hancomのキム・ヨンス代表は「社内データを安全にAI資産へ転換し、活用することは、企業の競争力と生存を左右する中核課題になっている」と述べた。
その上で「BGFグループとの協業を足掛かりに企業向けAX市場を開拓していく。データ主権とAI生産性を両立するソブリン・エージェンティックOSを、企業向けAXの新たな標準に育てたい」と語った。