XRPが心理的節目の1ドルに接近し、主要アルトコイン全体にも軟調な地合いが広がっている。Ethereumでは短期的な買い戻しの動きがみられる一方、Cardano(ADA)は主要な支持帯を割り込み、相場は売られ過ぎ感と自律反発期待が交錯する展開となっている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが11日(現地時間)に報じたところによると、XRPは1.30ドルの支持線を割り込んだ後、数カ月にわたり維持してきた下降トライアングルの下限も下抜けた。足元では1.12ドル近辺で推移しており、3月から5月にかけて機能していた主要な水平支持帯も明確に割り込んだ。中短期の移動平均線も下回っており、弱い値動きが続いている。
テクニカル指標も軟調さを示している。日足のRSIは30を下回り、売られ過ぎ圏に入った。ただ、これを直ちに反発のシグナルとみるよりも、下落局面でみられる典型的な過熱状態と受け止める向きが強い。
市場では1ドルが単なる価格の節目ではなく、心理面とテクニカル面の分岐点として意識されている。ここを明確に割り込めば、損切りやポジション調整が重なり、値動きが一段と荒くなる可能性がある。
一方で、1ドルを維持できれば、1.25〜1.30ドル近辺までの自律反発が入る余地もある。ただ、チャート上では1ドル割れ後の明確な支持帯が乏しく、過去に買いが集まった0.90〜1.00ドルが次のサポート候補として意識されている。目先は上下いずれに振れるかを見極める局面といえそうだ。
Ethereumも依然として下落トレンドの中にあるが、売り圧力の鈍化を示す兆しも一部で出始めている。2300ドル台から1500ドルまで急落した後、いったん下振れしたものの、その後は買いが入り、1600ドル近辺で推移している。
直近の反発局面では、ここ数カ月で最大級の出来高を伴った。市場全体でロスカットやパニック売りが集中した可能性を示す動きといえる。ただ、相場の基調としては高値と安値を切り下げる展開が続いており、価格は50日、100日、200日の各移動平均線をいずれも下回っている。
これらの移動平均線は1900ドルから2400ドル近辺に集中しており、上値抵抗として意識されやすい。5月以降の下降トレンドラインも上抜けておらず、現状はトレンド転換というより、下落基調の中でのテクニカルな戻りとみられている。
Cardano(ADA)は、主要アルトコインの中でも弱気色がより鮮明だ。0.20〜0.22ドルの支持帯を割り込み、0.16ドルまで急落したことで、中期的な価格の形は大きく崩れた。主要な移動平均線もすべて下回っており、それぞれ下向きのまま推移している。
RSIは22前後まで低下し、極端な売られ過ぎ圏に入った。ただ、これもすぐに反発を示唆するものではなく、投げ売り局面で繰り返しみられる特徴とされる。急落時には出来高も急増しており、パニック売りとポジション清算が同時に進んだ可能性が高い。短期的な底打ちというより、ボラティリティ拡大局面に近いとの見方だ。
需給とモメンタムを踏まえると、目先の上値抵抗は0.21ドル近辺にある。さらに上では、0.24〜0.25ドル近辺に位置する主要移動平均線が強い売り圧力として意識されやすく、反発しても上昇余地は限られる可能性が高い。
主要アルトコインでは、サポート水準を巡る攻防と下落基調の継続が同時に進む一方、売られ過ぎ感を背景にした短期的な反発期待もくすぶっている。現時点では相場全体が明確な反転局面に入ったというより、重要な支持線と抵抗線を見極めながら方向感を探る局面にあり、当面は値動きの荒い展開が続く可能性が高い。