ビットコインは底値圏に近づいたとの見方が出ている(写真=Reve AI)

米投資家アンソニー・ポンプリアーノ氏が、ビットコインは今回の弱気相場で底値圏に近づいているとの見方を示した。下落率は過去の弱気局面に比べて小幅にとどまっており、機関投資家の資金流入やオンチェーン指標の動きも、相場の底打ちを示唆しているという。

ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が10日(現地時間)に報じたところによると、ポンプリアーノ氏はCNBCのインタビューで、ビットコインが先週一時5万9000ドル近辺まで下落したものの、今回の相場局面における下げは過去ほど深くないと指摘した。

同氏によれば、これまでの弱気相場では高値から80%超下落する局面が珍しくなかった。一方、今回は昨年付けた過去最高値12万6198ドルから、およそ50%の下落にとどまっているという。

背景として挙げたのが、機関投資家の市場参加拡大だ。機関マネーの流入が売り圧力を吸収し、従来より下落率を抑えているとの見方を示した。現在の相場環境は、長期投資家にとってビットコインのエクスポージャーを積み増す機会になり得るとも述べた。

オンチェーン指標についても、同様の兆候が見られるという。ポンプリアーノ氏は、アナリストのベンジャミン・コーエン氏の分析を引用し、含み損の状態にある保有分が含み益の保有分を上回っていると説明した。こうした状態は、過去の弱気相場の終盤でも確認されたことがあるとした。

暗号資産アナリストのアリ・マルティネス氏も、これに近い見方を示している。同氏は、ビットコインが直近30日で約8万3000ドルから5万9000ドルまで下落した後、市場は底値圏に接近していると分析した。

特に直近2週間では、長期保有者が約5万4000BTCを移動・売却したことで供給が増加し、これが相応の下押し圧力として作用したとみている。

また、マルティネス氏は、含み損の状態で保有されているビットコインが1046万BTCに達したと集計した。損失供給の指標が1000万BTCを上回る局面は、過去に中長期的な相場の底と重なった例があるという。大幅な反発が始まる前にも、同様の動きがしばしば見られたと説明した。

バリュエーション面では、MVRV価格バンドに注目している。同氏は、過去の蓄積局面はビットコインがMVRV1.0〜0.8のバンドで推移する局面で形成されてきたと分析する。足元ではこのレンジが、おおむね5万4000〜4万3000ドルに相当し、長期投資家が注視すべき蓄積ゾーンになるとした。

一方、短期的な値動きはなお弱含みだ。ビットコインは6万1000ドル台で推移しており、直近1週間の下落率は6%。日次取引高は前日比19.42%増の373億2000万ドルだった。

市場では、反発の有無に加え、含み損の保有分と長期保有者による売り圧力がいつ和らぐかに関心が集まっている。6万ドル前後の水準を維持できるか、それとも5万4000〜4万3000ドルのレンジまで調整が進むかが、次の焦点になりそうだ。

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