画像=KalshiのX投稿より

予測市場を手掛けるKalshiが、XRPの無期限先物の提供を始めた。米国の規制下で利用できる暗号資産デリバティブの裾野が広がる動きとして注目される。暗号資産メディアのU.Todayが10日(現地時間)に伝えた。

今回追加されたXRP商品は、Kalshiが「American Perpetuals」と位置付ける米国向け無期限先物の一部。満期日がなく、ポジションを継続して保有できるのが特徴だ。

背景には、米規制環境の変化がある。米商品先物取引委員会(CFTC)は先週、Kalshiによるビットコイン価格連動型の無期限先物商品の提供を認めた。

これを受けてKalshiは6月1日、イーサリアム、ソラナ、ドージコイン、XRPなど主要アルトコイン12銘柄に関連するデリバティブを、自己認証の形で届け出た。

CFTCは、ビットコイン以外を原資産とする無期限先物について、資産ごとの特性を踏まえて個別に審査する方針を示してきた。Kalshiはこうした手続きを経て、XRP商品の提供にこぎ着けた。

Kalshiがこの商品群を「American Perpetuals」と打ち出している点も、米国内で規制に準拠した暗号資産デリバティブ市場の拡大を狙う動きと受け止められている。

市場の反応は速かった。Kalshiによる暗号資産の無期限先物プラットフォームの取引高は、開始から24時間で1億ドル(約150億円)に達した。

暗号資産の無期限先物市場はこれまで、Binanceなどの海外取引所やHyperliquidなどの分散型取引所が主導してきた。一方で、米国の規制下にあるプラットフォームを通じた取引手段が広がれば、米投資家にとって利用しやすさが増すことになり、需要拡大の一因になりそうだ。

XRPにとっても今回の上場の意義は大きい。XRPはすでに世界の暗号資産デリバティブ市場で一定の存在感を持ち、未決済建玉は約30億ドル(約4500億円)と、ビットコイン、イーサリアム、ソラナに次ぐ水準にある。

米国の規制下にあるプラットフォームでXRPの無期限先物が取引される点は、これまで海外中心だった市場構造と一線を画す。米投資家は規制上の問題から一部の海外取引所へのアクセスに制約があり、高リスクのデリバティブ取引は主にオフショア取引所や分散型取引所で行われてきた。

Kalshiの今回の投入は、こうした需要を米国の規制枠内に取り込む試みといえる。

もっとも、無期限先物の拡大がXRP価格に直ちに追い風となるかは見通しにくい。デリバティブ市場の流動性向上は価格発見機能を高める可能性がある一方、レバレッジ取引の拡大によって短期的な値動きを大きくする恐れもあるためだ。

今後の焦点は、増加する取引高が実需に支えられたものか、それとも短期的な投機ポジションの積み上がりなのかに移るとみられる。

関心は、Kalshiが届け出た他のアルトコイン向け無期限先物にも広がっている。CFTCが資産別の個別審査方針を維持しているだけに、XRPに続いてイーサリアムやソラナ、ドージコインなどがどの順で市場に投入されるかが次の注目点となる。

KalshiはXへの投稿で、「XRP Perpetuals are now live for trading. American Perpetuals. Only on Kalshi.」と表明した。

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