XRPが、過去8年以上にわたり下値を支えてきた長期の上昇トレンドラインに再び接近している。ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」は10日(現地時間)、アナリストのアリ・マルティネス氏が、XRPは2017年5月から続く上昇トレンドラインを再テストする局面にあるとの見方を示したと報じた。
XRPの価格は足元で1.09ドル。2025年7月に付けた3.66ドルの高値からは約70%下落している。ただ、マルティネス氏は短期的な値動きよりも長期の市場構造を重視しており、8年超にわたって維持されてきたトレンドラインを上回っている限り、今回の下落は長期サポートの再テストに当たるとみている。
同氏が重要水準として挙げたのは0.70〜0.90ドルだ。長期の上昇トレンドラインと重なる価格帯で、過去10年で最も有力な買いゾーンの一つと位置付ける。現在の水準からみると、XRPにはこのサポート帯まで18〜36%程度の下落余地がある計算になる。
このトレンドラインは、過去の相場サイクルでも反発局面の起点として機能してきた。XRPは2020年3月、このライン近辺で0.10ドルまで下落した後に反発し、2021年4月には1.96ドルまで上昇した。さらに2024年7月にも同じトレンドライン付近の0.38ドルで下げ止まり、その後の回復局面で3.66ドルの過去最高値を付けた。マルティネス氏は、XRPがこのラインに接近するたびに強い反発が続いてきたと指摘している。
次の焦点は上値抵抗線の突破だ。チャート上の最初の主要な抵抗線として3.32ドルが意識されている。この水準は過去の上昇局面でもXRPの上値を抑えてきた価格帯という。現在の1.10ドル前後から3.32ドルまで上昇した場合、上昇率は約202%となる。0.70〜0.90ドルのサポート帯から反発した場合は、269〜374%の上昇余地が見込まれる。
マルティネス氏は、XRPが「8年の抵抗線」とも表現した3.32ドルを上抜ければ、追加上昇の余地が広がる可能性があるとみている。この場合の上値目標として、8.37ドルと13.57ドルを示した。いずれも過去最高値を更新する水準となる。
13ドル台の目標水準は、ほかのアナリストの間でも繰り返し取り上げられている。イグラック・クリプト氏も、XRPが長期の上昇チャネルを形成していることを根拠に、一段の上昇シナリオを示している。
もっとも、この見方は長期サポートが維持されることが前提となる。0.70〜0.90ドルで買いが入り、同水準がサポート帯として機能して初めて、3.32ドルの再突破や、その先の8.37ドル、13.57ドルといった上値シナリオが現実味を帯びる。XRPは直近11カ月にわたり高値からの調整が続いており、市場では長期トレンドラインの再テストと抵抗線突破の可否が次の重要な変数として注目されている。