テクニカル上の節目と清算ゾーン、ETF資金流入が交錯するXRP相場。写真=Shutterstock

XRPに月足ベースでなお15%前後の下落余地があるとの警戒感が強まっている。相場の焦点は1ドルの節目に移っており、ボリンジャーバンド下限の0.9306ドル近辺が次の重要水準として意識されている。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが10日(現地時間)に伝えたところによると、XRPはボリンジャーバンドの中心線を下回り、下限に当たる0.9306ドルに向けて下値を試す展開となっている。

同日のXRPは1.1233ドルで取引され、月初からの下落率は15.62%に達した。TradingViewの月足XRP/USDチャートでは、2.062ドルの20期間移動平均線を割り込んだ後も、ボリンジャーバンド下限まで下げ余地が残る形となっている。

テクニカル面に加え、需給構造も弱気に傾いている。CoinGlassのデータでは、0.9306ドル近辺にレバレッジをかけたロングの清算が集中している。この水準を試せば、自動清算が連鎖的に発生する可能性があるという。市場では、XRPが1ドル台を維持する主要アルトコインとしての位置付けを揺るがしかねないとの見方も出ている。

ボラティリティの低下も不安材料だ。足元の下落局面ではボリンジャーバンドの幅が急速に縮小しており、こうした局面は長期のもみ合いにとどまらず、その後の大きな方向性を伴うブレイクにつながりやすいとされる。今回の局面は、今後数年にわたる1ドル水準の維持が試される分岐点とみられている。

一方で、機関投資家マネーの流入も相場の下支えには不十分だ。米国のXRP現物ETFには累計14億3000万ドル(約2145億円)の純流入が続き、一部では下落局面での買いも入っている。ただ、この規模では市場全体の取引活動の鈍化を補い切れていないとの指摘がある。ETF経由の資金は受動的な保有にとどまりやすい一方、個人投資家中心の市場では下落トレンドに対抗するだけの勢いや出来高が見られていない。

外部資金の流れもXRPには逆風となっている。12日に見込まれているSpaceXの株式上場を巡る期待が高まり、グローバルマネーの関心が他の資産に向かっているという。XRPの軟調さは、内部の需給悪化だけでなく、リスク資産全般で進む資金分散とも重なっているとの見方だ。

今後の最大の焦点は、0.9306ドル近辺で機関投資家の大口買いが実際に入るかどうかにある。この水準は歴史的なサポートラインとしても意識されている。もっとも、大口投資家がこの局面で待機注文を執行しなければ、XRPはボリンジャーバンド下限を割り込み、夏場を通じて1ドルを下回って推移する可能性がある。短期的な反発の有無よりも、1ドル防衛と0.93ドル近辺での下値確認が次の値動きを左右する構図になっている。

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