XRPは足元で持ち直したものの、長期チャートではなお弱気基調が崩れていないとの見方が出ている。ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicによると、Wyckoff手法を用いる市場アナリストのWyckoff Architectは、XRPが2020年の安値圏にあたる0.10〜0.145ドルまで下げる可能性があると指摘した。
XRPは5月を小幅高で終えたが、6月に入って下げ幅を広げた。6日には1.04ドルまで下落し、その後は一時1.17ドル水準まで反発した。
ただ、Wyckoff Architectは、年初来安値近辺から約12.5%戻した後も、長期の価格構造は依然として脆弱だとの見方を示した。
週足ベースのテクニカル指標も、弱い地合いを示している。XRPは先週に約13%下落し、方向性指数(DMI)では売り優勢が続いた。
内訳をみると、+DIは13.9に低下した一方、-DIは31.7まで上昇し、売り圧力の強さを示した。ADXは34で、下落トレンドの強さを示す水準にあるという。
また、週足で一目均衡表の雲を下回って推移している点も、弱気シグナルとして挙げた。
Wyckoff Architectは、足元の反発局面でも下降トレンドが続く可能性があるとみている。同氏が「ブルーボックス」と呼ぶ価格帯まで下値を試す展開もあり得るとした。
この価格帯は0.10〜0.145ドルで、2020年の弱気相場で安値を付けた水準にあたる。
同氏が根拠に挙げるのはWyckoff手法だ。価格と出来高を基に、大口投資家の買い集め(アキュムレーション)と分散(ディストリビューション)の流れを読み解く分析手法で、市場局面を買い集め、上昇、分散、下落の4段階で捉える。
同氏は、XRPの買い集め局面が2024年に0.4〜0.6ドルのレンジで進んだと分析。その後、2024年11月から2025年1月にかけて3.4ドルまで上昇し、2025年2月の分散局面を経て、2025年10月から下落局面に入ったと説明した。
要するに、現在の下落局面はまだ終了していないというのが同氏の見立てだ。
もっとも、すべてのアナリストが同じ価格帯を見込んでいるわけではない。一部では、XRPの底値は0.70〜0.90ドル近辺で形成される可能性があるとの見方も出ている。0.10ドル台まで下落するには、現在値からなお91%の下落が必要になる。
市場の焦点は、足元の反発がトレンド転換につながるのか、それとも週足の弱気構造の中でのテクニカルな戻りにとどまるのかに移っている。週足で売り優勢の指標が反転するかに加え、Wyckoff Architectが示した「ブルーボックス」に達する前に、0.70〜0.90ドル帯で下支えが確認されるかが次のポイントになりそうだ。