北米向けに刷新した「Ultimate」シリーズの新モデル。写真=Gazelle

オランダの電動自転車ブランドGazelleは、最高28マイル/h(約45km/h)のペダルアシストに対応するクラス3電動自転車の新モデル2機種を発表した。北米市場向けに「Ultimate」プラットフォームを刷新し、高速走行時の乗り心地と安定性を重視した設計を打ち出す。

米Electrekが9日(現地時間)に報じた。Gazelleが公開したのは、「Ultimate C380+ 2.0」と「Ultimate T11+」の2モデル。北米で拡大するクラス3需要を見据えて投入する。

クラス3は、ペダルアシストで最高28マイル/hまで走行できるモデルを指す。Gazelleは新プラットフォームについて、単に最高速を追うのではなく、高速域での快適性や操縦安定性の向上に重点を置いたとしている。

新型Ultimateプラットフォームの中核となるのは、Boschの最新モーター「Performance Line Sport」だ。トルクは標準で85Nm、Boschの「Flow」アプリを通じて最大90Nmまで設定できる。Boschのスマートシステムとも連携し、長距離利用者向けの「PowerMore」レンジエクステンダーにも対応する。

車体側も高速走行を前提に見直した。Gazelleは、最高28マイル/hでの走行時に安定性を確保するため、80mmサスペンションフォークと幅55mmのワイドタイヤを採用。荒れた路面や多様な道路環境でも、接地感と乗り心地を高められるとしている。

ハンドル周りも刷新した。調整式ステムにQuad LockまたはSP Connectのスマートフォンマウントを組み込み、スマートフォンをナビゲーションや走行情報の表示に活用できるようにした。走行データは、Boschの小型ディスプレイ「Purion 200」に表示する。

デザイン面では、ケーブルをフレーム内に収め、充電ポートをリアトライアングル部へ移設した。外観をすっきりさせるとともに、充電時の使い勝手も高めたとしている。

2機種は想定ユーザーが異なる。Ultimate C380+ 2.0の価格は4999ドル。メンテナンス負担の軽減を特徴とし、GatesのベルトドライブとEnvioloのトレッキング向け無段変速ハブを採用する。フレームはステップスルーとハイステップの2種類を用意した。

一方、Ultimate T11+は4499ドルで、よりスポーティーな走りを求めるユーザーを想定する。駆動系には従来型のディレイラーを採用し、登坂路やさまざまな地形でも機敏な変速性能を発揮できるよう設計した。

Gazelleはこれまで、プレミアム通勤・トレッキング自転車市場で、乗り心地と仕上がりの良さを強みにしてきた。新型Ultimateプラットフォームでも、そのブランド哲学を維持しつつ、北米ユーザーが求める高速走行性能を取り込む点に軸足を置く。

同社は、最高28マイル/hのアシストが長距離通勤時の移動時間短縮につながる一方で、快適性と安定性も同じく重要だと説明する。Ultimate C380+ 2.0とUltimate T11+は、米国全土のGazelle正規販売店で購入できる。Gazelleは年内にUltimateシリーズの追加モデルも投入する計画だ。

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