Trend Microのエンタープライズ向けサイバーセキュリティ事業を担うTrendAIは6月10日、Anthropicの「Project Glasswing」に参画すると発表した。Anthropicが選定企業向けにサイバーセキュリティ用途のAIモデル「Mythos」を提供する取り組みで、TrendAIは「Claude Mythos Preview」を活用し、ソフトウェアコードのレビューや分析を支援する。
TrendAIは、韓国の主要金融機関や大企業、公共機関に対し、「Vision One」を基盤とする統合セキュリティ運用を支援している。今回の参画を通じて、国内顧客がAIベースの脆弱性インテリジェンスを自社のリスク管理体制に取り込めるよう、Vision One上での活用も支援する計画だ。
TrendAIでCPBO(Chief Platform Business Officer、プラットフォームビジネス最高責任者)を務めるレイチェル・ジン氏は、「Anthropicが掲げる、AIによってあらゆるソフトウェアのセキュリティを強化するという目標に共感している。企業の基幹業務を支えるソフトウェアへの依存が高まる中、Project Glasswingは、高度なAIを通じてソフトウェアベンダーが脆弱性をより早期に特定し、顧客が日常的に利用するシステムの安全性とレジリエンスを高める方法を探る重要な機会だ」とコメントした。
TrendAIの韓国支社長、キム・ジングァン氏は、「AIが脆弱性を発見するスピードは、攻撃側と防御側の双方に新たな局面をもたらしている」と指摘した。その上で、「同プロジェクトで得た知見はTrendAIのVirtual PatchingとVision Oneに反映し、国内顧客がパッチ配布前の脆弱性露出期間を最小限に抑えられるよう支援する」と述べた。