Shinhan Bankは、全職員のAI活用力を底上げするとともに、AX・Web3分野の中核人材を育成する社内教育組織「AX・Web3アカデミー」を開設した。金融業務に特化したAIエージェントの開発やデジタル資産分野の新規事業検討につなげ、全社的なデジタル変革の実行力を高める狙いがある。
同社は6月10日、「AX・Web3アカデミー」を9日に発足したと発表した。
同アカデミーは、職員が日常業務の中でAIを自然に使いこなせるようにするための社内人材育成組織。約1万2000人の職員を対象にAI教育を拡大し、このうち1000人をAX・Web3分野の中核専門人材として育成する。これにより、技術の内製化と現場への実装を加速させる。
教育は座学中心ではなく、現場課題の解決や実践型プロジェクトに軸足を置く。重点テーマには、金融業務に特化したAIエージェントの開発を据えた。部門ごとの業務効率化や顧客体験の向上に活用できるAIモデルの発掘も進める。
運営に当たっては、AX分野とWeb3分野の外部専門家4人を専任教授として起用した。AX分野では、チェ・グァンシン本部長(元Danal金融戦略本部専務)とキム・ヒソン院長(元KB Kookmin Bank)が、AIモデリングやデータ分析、現場プロジェクトのコーチングを担う。
Web3分野では、チェ・チョル本部長(元SK AIX Convergenceグループ長)とチョン・ジェウク院長(元Hana Bankデジタル新規事業本部長)が参加し、デジタル資産やブロックチェーンベースの新規事業、Web3金融モデルの検討を担当する。
このほか、学界と業界の専門家8人が「AX・Web3技術パートナー」として参画する。AIエージェント開発、プロンプトエンジニアリング、AIガバナンス・セキュリティ、デジタル資産の法務・コンプライアンス、カストディインフラなどの分野で、技術検証や方向性の助言を行う。
AX分野では、イ・ギョンロクBraincrew代表とカン・スジンThe Prompt Company代表が、AIエージェント開発とプロンプトエンジニアリングを支援する。ファン・ソンジュKAIST教授とパク・デヨン金融保安院AI革新部主任研究員は、AIガバナンスやセキュリティ、安全性、信頼性に関する技術ガイドラインを提示する。
Web3分野では、パク・ヘジン西江大学教授とハン・ソヒ法律事務所KwangJang弁護士が、新規事業の戦略と方向性を議論する。チョ・ソンイルKDAC代表はデジタル資産カストディインフラの構築を、キム・ピルス金融決済院専門研究員は制度整備の動きを踏まえたデジタル資産戦略の立案をそれぞれ支援する。
Shinhan Bankは、「AX・Web3アカデミーは、全職員がAIを業務で自然に活用し、金融現場で求められる技術革新を自ら主導できるようにするための人材育成組織だ」と説明した。その上で、「AIとデジタル技術を基盤に、今後も差別化した金融体験の提供につなげていく」としている。