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XRPの価格が高値から大きく調整するなか、韓国で著名人を起用した宣伝が行われていたとの主張が浮上し、波紋を広げている。ただ、現時点で疑惑を裏付ける具体的な証拠は示されていない。

Decryptによると、暗号資産トレーダーで市場評論家のRyker氏は9日、Xへの投稿で、XRPが2〜3ドル台で取引されていた時期に、韓国の著名人が「XRPチーム」から報酬を受け取り、XRPを宣伝していたと主張した。

Ryker氏は根拠の一つとして、韓国の暗号資産取引所UpbitにおけるXRPの売買高を挙げた。UpbitではXRPの取引量が一時、Binanceを上回る水準に達したことがあるとし、多くの韓国投資家がXRPを購入した結果、価格下落で大きな損失を被ったとの見方を示した。あわせて、関与した人物について追加情報を明らかにする考えも示した。

同氏はその後の投稿でも、韓国は世界でも暗号資産投資家の比率が高い市場だと指摘し、XRPプロジェクト側が影響力のある人物やメディアを通じて積極的に宣伝したと主張した。

もっとも、これまでのところ、こうした疑惑を立証する資料や証拠は公開されていない。Decryptも、Ryker氏の主張は提示されたものの、事実関係を確認できる根拠は示されていないと報じた。

市場では、XRPの下落を特定の宣伝活動と直接結び付けるのは難しいとの見方が出ている。XRPは高値から大幅に調整しているが、暗号資産市場全体が弱含むなかで起きた値動きだという指摘だ。

XRPは足元で1.5ドル前後で推移しており、2025年7月に付けた高値3.60ドルから約56%下落している。

主要な暗号資産も同様に調整局面にある。ビットコインは高値比で約50%、イーサリアムは約66%、ソラナは約77%それぞれ下落している。

業界では、韓国市場でXRPの取引比率が高いこと自体は新しい現象ではないとの見方もある。韓国は以前からXRPの売買が活発な市場の一つで、UpbitでもXRPの取引量がビットコインやイーサリアムを上回る場面がたびたび見られてきた。このため、足元のXRP人気を特定の宣伝施策だけで説明するのは難しいとの分析も出ている。

また、XRPを巡る強気な見通しや投資判断は従来から投資家やアナリストの間で示されてきた一方、Rippleがそうした世論形成に組織的に関与したことを示す証拠も、現時点では確認されていない。

今回の騒動を巡っては、韓国投資家の損失やXRP人気に関する主張と、それを裏付ける客観的な根拠との間に隔たりがあるとの見方が強い。市場では、Ryker氏が予告した追加情報で具体的な資料や証拠が示されるかどうかが、今後の議論の行方を左右するとみられている。

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