Rubrikは、AnthropicのClaude CodeおよびClaude Cowork向けセキュリティサービス「Agent Cloud」の正式提供を開始した。AIエージェントの行動を意図ベースで統制する機能や、誤動作の巻き戻し、コード資産の復旧支援機能を一体で提供する。
同社はラスベガスで開催した年次カンファレンス「Rubrik Forward」で、AIエージェントのセキュリティと復旧を対象とする新製品群を発表した。
共同創業者兼CEOのビプル・シンハ氏は、AIエージェントについて「外部攻撃に悪用される可能性があるほか、社内導入の過程で問題を引き起こす恐れもある」と指摘。そのうえで、「Rubrik AIは、機械的な速度で進むサイバー侵害への対応と、被害を受けたエージェントの復旧力を提供する」と述べた。
Rubrikによると、Claude向けAgent Cloudの中核機能は4つある。1つ目は、セマンティックAIガバナンスエンジン「SAGE」。静的なルールではなく、意図ベースでエージェントの行動をリアルタイムに統制する。2つ目はエージェントインベントリで、展開済みエージェントのリスク、アクセス権限、ポリシー違反の有無を可視化する。
3つ目の「Agent Rewind」は、Claude CodeとClaude Coworkを含むエージェントによる意図しない変更や動作を巻き戻す機能だ。4つ目の「Codebase Resilience」は、GitHubとAzure DevOpsのリポジトリのスナップショットを外部保管し、エージェントや攻撃者によってコミット履歴が上書きされたり、ブランチが削除されたりした場合でも復旧できるよう支援する。
最高製品責任者のアネカ・グプタ氏は、「企業は他のエージェント型技術を上回るペースでClaudeを導入している」と説明。「どのデータにアクセスできるのか、どのような行動を実行するのかを把握し、変更の巻き戻しやコード、エージェント設定の復旧までを提供する」と語った。
Rubrikはあわせて、「Project Hourglass」を通じて、Cognizant、Deloitte、HCLTech、NTT Data、Wipro、LTMの6社のグローバルSI企業と提携したことも明らかにした。
Rubrikの社内研究所による調査では、サイバーセキュリティ分野のリーダーの86%が、今後1年以内にAIエージェントがセキュリティのガードレールを回避するようになると予想した。88%は、エージェント型の脅威の増加によって、目標復旧時間を満たすことが難しくなる点を懸念している。