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ビットコインの下落が続く中でも、資産運用会社Striveのマット・コール最高経営責任者(CEO)とBinance創業者のチャンポン・ジャオ氏(CZ)は強気姿勢を崩していない。Striveは32BTCを追加購入し、ジャオ氏もX(旧Twitter)で「パニックに陥る必要はない」と投稿した。

ブロックチェーンメディアのCryptopolitanが9日(現地時間)に報じた。コール氏は実際の買い増しで、ジャオ氏はSNSでの発信を通じて、それぞれビットコインへの前向きな見方を示した。

ジャオ氏は9日、Xに「ビットコインの弱気相場は長くは続かない」と投稿し、「パニックに陥る必要はない」と付け加えた。投稿時点のビットコイン価格は6万2600ドル前後で推移していた。

Striveは8日、32BTCを約210万ドルで追加購入したと発表した。平均取得単価は1BTC当たり約6万3911ドルだった。

今回の購入に先立ち、コール氏はビットコインを軸とする長期見通しを改めて示していた。6日には、債務問題は改善しておらず、通貨価値の毀損も続いているとして、市場はビットコイン中心の将来へ向かっていると主張した。

さらにコール氏は、法定通貨中心の世界からビットコイン基盤の経済へ移行するには時間がかかるとした上で、その過程では「デジタル・クレジット」が最も有力な交換手段になるとの見方も示した。ドルは機能不全に陥っているが、なお基軸通貨であり、現時点では証券やコモディティも交換手段として活用しやすいと説明した。

コール氏は今週、プラハで開かれるビットコイン関連イベントで、マイケル・セイラー氏と対談する予定だ。

こうした発言の背景には、足元の相場軟化がある。ビットコインは5月初旬の約8万2000ドルから、9日には約6万3000ドルまで下落し、下落率は20%を超えた。先週には、2024年10月以降で初めて6万ドルを下回った。

市場では、今回の流動性低下について、暗号資産そのものの構造問題というより資金移動の影響を指摘する声が出ている。投資銀行Bernsteinは、AI分野への資本集中がビットコインへの資金流入鈍化の主因だとみている。

Bernsteinによると、ビットコイン財務企業と上場投資信託(ETF)への2026年の流入額は約120億ドルとなり、2025年の600億ドルから大きく減少した。

とりわけビットコイン現物ETFでは、今年、約750億ドルの資産基盤に対し、純流出が26億ドルとなった。Bernsteinは、残る需要の 상당部分をStrategy主導の企業買いが占めたと分析している。

Bernsteinは、今年のようなAI主導の相場環境では、ビットコインが分散投資先として機能し得ると評価した。一方、2026年の暗号資産市場で相対的に強さが目立った分野としては、ビットコインよりトークン化株式やコモディティを挙げた。

保有主体の変化も進んでいる。これまでの個人投資家中心の相場サイクルとは異なり、現在はETF、企業財務、資産運用プラットフォームに加え、年金基金や政府系ファンドまで裾野が広がっているという。

こうした構造変化が、大幅調整局面でもコール氏やジャオ氏が楽観的な見方を維持する背景にあるとみられる。

今後の焦点は、機関投資家マネーが戻るかどうかだ。AI関連の新規株式公開(IPO)やインフラ投資に資金が集中し続けるのか、それとも機関投資家が足元の価格帯を買い場と判断するのかが、今後のビットコイン相場を占う材料となる。

市場では夏場を前に、週次のETF資金フローと、企業によるビットコイン財務組み入れの動向に注目が集まっている。

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