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Rippleで「CTO emeritus」を務めるデイビッド・シュワルツ氏が、自身の肩書を巡るSNS上の揶揄に対し、Xへの詩形式の投稿で反論した。投稿では、XRP Ledger(XRPL)の設計に関わったことに加え、暗号技術や分散型金融分野に関する知見も前面に打ち出した。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが9日(現地時間)、このやり取りを報じた。シュワルツ氏はX(旧Twitter)のプロフィールで自らを「CTO emeritus」と記しているが、この表記を揶揄する反応に対し、韻文形式の長文を投稿して応じた。

その中でシュワルツ氏は、自身を「非常に堅牢な台帳を作ったCTO emeritus」と表現し、XRPLの初期設計に関与した中核人物である点を強調した。

投稿では、ハッシュ関数やMerkle Treeといった暗号技術に加え、トランザクション構造やネットワーク設計への理解にも言及した。あわせて、決済インフラ、デジタル資産のカストディ、ステーブルコイン、流動性供給の仕組みについても知見があると説明している。

さらに、「分散型取引所(DEX)ならいくらでも語れる」「自動マーケットメーカー(AMM)は子どもや友人、家族にも説明できる」とし、暗号資産業界全般への理解をアピールした。話題はデリバティブやトークン化、ブリッジの安全性にも及んだ。

また、あらゆるイノベーションが実際の有用性を持つのか議論できると述べ、技術トレンドそのものより実利用を重視する姿勢も示した。安全対策があっても一部の仕組みが破綻する理由や、ブリッジが脆弱になり得る構造も理解しているとし、業界で繰り返されてきたセキュリティ事故を念頭に置いた発言も盛り込んだ。

今回の投稿は、シュワルツ氏の暗号資産分野での長年のキャリアを凝縮して示す内容になった。本人も、暗号資産を巡る細かな論点を長年にわたり説明してきたと自身の経験に触れている。

シュワルツ氏は2011年、ジェド・マケーレブ氏、アーサー・ブリト氏とともにXRPLの開発を開始したことで知られる。当時の開発チームは、Bitcoinの技術的な制約を補い、決済に最適化したデジタル資産ネットワークの構築を目指して新たな台帳システムの開発に着手した。XRPLは2012年6月に初めて公開された。

同年にはクリス・ラーセン氏が加わり、シュワルツ氏、ジェド・マケーレブ氏、アーサー・ブリト氏らはNewCoinを設立した。NewCoinはその後、OpenCoinに社名を変更し、現在のRippleへとつながっている。

シュワルツ氏はXRPLの初期設計者の1人で、Ripple創業初期から在籍する人物だ。OpenCoinには首席暗号学者として参加し、2018年にCTOへ就任。2025年末にCTOを退いた後は、「CTO emeritus」として活動している。

今回の発言は、肩書が変わった後も、シュワルツ氏がXRPLの技術的な成り立ちと歴史を語るうえで重要な存在であることを改めて印象づけるものとなった。決済、ステーブルコイン、DEX、AMM、ブリッジの安全性といった主要テーマを一つの投稿に盛り込み、自身が単なる名誉職ではなく、設計者であり技術の語り手でもあることを示した形だ。

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